Having a Blast - Green Day - 自分勝手な不安と不満の爆発ソング -
歌詞と和訳だけ見たい方は下の目次の「歌詞/和訳」クリックしてください。
ザ・トラック・オブ・ザ・デイ
- Having a Blast (ハヴィング・ア・ブラスト)
- バンド名: Green Day (グリーン・デイ)
- 収録アルバム: Dookie (ドゥーキー) *Track 2
- アルバムリリース日:1994年2月1日
- プロデュース: Rob Cavallo, Billie Joe Armstrong, Mike Dirnt & Tré Cool
- ソングライター:Billie Joe Armstrong, Mike Dirnt & Tré Cool
グリーン・デイはアメリカはカリフォルニア出身のパンク・ロック、オルタナティヴ・ロック・バンドです。
グリーン・デイ、2025年2月に日本にやって来ますね!
2010年以来の実に15年振り、しかもアルバム[Dookie]と[American Idiot]の全曲再現と目下の最新作[Saviors]を含むヒット曲満載の一大イベントが今から待ち遠しい、グリーン・デイ・ファンには絶対に見逃せないライブです。
という訳で2024/2025年のツアーで演奏されている曲をピックアップして何曲か和訳していきます。
1994年2月1日ににリリースされた3枚目のオリジナル・アルバム[Dookie (ドゥーキー)]から[Having a Blast (ハヴィング・ア・ブラスト)]です。アルバムの2曲目に収録されてます。
世界中で2,000万枚以上のセールスを上げグラミー賞まで取った1990年代を代表するロック・アルバムですが、アルバムタイトルの[dookie]の意味は「うんこ」です。当時、麻薬まみれだった彼らが勢いでつけたタイトルです。
アルバムジャケットには爆弾が街に投下され、建物の崩壊と人々の喧騒が描かれアメコミ風なポップさとパンキッシュさが象徴的なジャケットです。
ジャケットの下に書かれた[dookie]の箇所にはでっかい「うんこ」が描かれていて、それを巡って人々が騒いているよう。
その中にはウォーリーをさがせ的に有名人が探すことができます。
右側にはロックファンにはお馴染みのパティ・スミスやアンガス・ヤングを見つけることができます。
ヴォーカルのビリー・ジョー・アームストロングはアルバムジャケットについて自分達の出身地であるサンフランシスコ・イーストベイを描きたかったのだとか。
直接的な「うんこ」テーマは避けられてるようですが左下にいる猿や右下にいる犬は今にもうんこを投げるような顔をしており、当時のグリーン・デイのやんちゃさと勢いを表すジャケットです。
30周年記念アルバムのジャケットはやけにシンプルだなと思いましたが、オリジナルジャケット下部の"dookie"と書かれているところにある巨大なうんこのみを写し出していますね。
一見、スカイブルーのきれいなバックに惑わされますがやっぱりうんこです。
なお英詞は"genius.com"から引用し、Apple Musicから補足しています。
和訳後の感想や曲のエピソードは歌詞の下に記載しています。
Green Day - Having a Blast [Visualizer]
歌詞/和訳
Title : Having a Blast
[Verse 1]
Takin' all you down with me
Explosives duct-taped to my spine
Nothing's gonna change my mind
I won't listen to anyone's last words
There's nothin' left for you to say
Soon you'll be dead anyway
お前らを道連れにぶっ倒す
俺の背中に粘着テープで爆薬が固定されてる
俺の心は変わらない
誰かの最後の言葉なんか聞かない
お前に言い残す事なんて何もない
いずれは死ぬんだろうからな
[Chorus]
Well, no one here is getting out alive
This time, I've really lost my mind and I don't care
So close your eyes and kiss yourself goodbye
And think about the times we've spent and what they've meant
ここから生きて出られる奴はなんかいない
今、俺は正気を失ってるしどうでもいいんだ
目を閉じて自分自身にさよならのキスでもしろよ
生きてきた時間とその意味でも考えてろよ
[Post-Chorus]
To me, it's nothin'
To me, it's nothin'
To me, it's nothin'
To me, it's nothin'
俺にとっては何の意味もない
俺にとっては何てことはない
俺にとっては何の意味もない
俺にとっては何てことはない
[Verse 2]
I'm losin' all my happiness
The happiness you pinned on me
A loneliness still comforts me
My anger dwells inside of me
I'm taking it all out on you
And all the shit you put me through
俺にとっての幸せなんてもう無くなっちまった
お前らが押し付けた幸せ
孤独が俺を慰めてくれる
僕の中にあるのは怒りだけ
お前から全てを奪ってやる
お前が俺に押し付けたクソもろともにな
[Chorus]
Well, no one here is getting out alive
This time, I've really lost my mind and I don't care
So close your eyes and kiss yourself goodbye
And think about the times we've spent and what they've meant
ここから生きて出られる奴はなんかいない
今、俺は正気を失ってるしどうでもいいんだ
目を閉じて自分自身にさよならのキスでもしろよ
生きてきた時間とその意味でも考えてろよ
[Post-Chorus]
To me, it's nothin'
To me, it's nothin'
To me, it's nothin'
To me, it's nothin'
俺にとっては何の意味もない
俺にとっては何てことはない
俺にとっては何の意味もない
俺にとっては何てことはない
[Bridge]
Do you ever think back to another time?
Does it bring you so down that you thought you lost your mind?
Do you ever want to lead a long trail of destruction
And mow down *1 any bullshit *2 that confronts *3 you?
Do you ever build up all the small things in your head
To make one problem that adds up to nothin'?
別の機会を思い出したことはあるか?
気が狂ったと思うほど落ち込んだりはしないか?
破壊への長い道をたどって
お前を邪魔するでたらめな物事を取っ払いたくはないか?
どうでもいい問題を一つ一つ作り上げて
頭の中が一杯になっちまったことはないかい?
[Outro]
To me, it's nothin'
To me, it's nothin'
To me, it's nothin'
俺にとっては何の意味もない
俺にとっては何てことはない
俺にとっては何の意味もない
トラック・インプレッション
曲のタイトル"having a blast"の意味は英辞郎 on the web によると「とても楽しい経験をする[時間を過ごす」ですが、"blast"という単語は「〔爆弾などの〕爆発、爆破」という意味だそう。
その辺りを狙ったダブルミーニングな曲で爆発物で他人を道連れに自分もろとも殺そうとする精神異常者の自爆テロ犯の物語になってます。
Wikipedia によると当時は社会情勢上、この曲は"単なるカタルシス的な空想"とみなされる可能性があり、深刻な問題とはみなされてませんでしたが、1999年のコロンバイン高校銃乱射事件などの後の事件により、アルバムの中で「最も不快な曲」となってしまったようです。日本でも秋葉原通り魔事件はこの曲のリリース後の2008年でした。
曲の主人公の気持ちはわかるとは言いませんが、どうにでもなれって思う時は誰にでもあるし抑えられた感情や不安を爆発させるにはピッタリの曲です。
ポップなんだけどグリーン・デイが政治的問題に意見を示す以前のイライラした感情や焦燥感が感じられてササクレ感が強い曲です。
また下からグリーン・デイの他の記事([アルバム他の曲の]和訳等)が見れますのでよかったら見ててください。
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最後まで見て頂きありがとうございました!
ではまた。