Thanks and Goodbye Night Ranger, And We Keep Rock in America and Japan !
ブログを見ていただきありがとうございます!
今日は先日10月16日(木)に日本武道館で観たNight Ranger (ナイト・レンジャー)のライブレポートを書いていきます。

ライブ情報
- バンド名:Night Ranger (ナイト・レンジャー)
- ツアー名:Night Ranger Farewell Japan The "Goodbye" Tour
- 会場:日本武道館 (Nippon Budōkan)
- 公演日時:2025年10月16日(木) 18:00開場 19:00開演
はじめに・・・
私の初めてのライブ体験がナイト・レンジャーの1986年の武道館公演で、当時中学1年生で13歳の子供がよく頑張っていったなぁと今更ながら思います。
確か兄に付いて来てもらった記憶があり、初めてお金を払って行ったライブはワクワクよりもドキドキ感が強く、ライブの楽しみ方もよく分かりませんでした。
1985年に3作目の[Seven Wishes]リリースされ、バンドはセールス的な絶頂期で、好きな曲達を聴けたのは良かったのですが、ずっと緊張してハンズアップも声出しも出来ず、手拍子するのが精一杯で、ストレス発散して楽しかった!という思い出ではありません。
それからずっとナイトのライブは行けてませんでしたが今回は日本でのフェアウェルライブということでこれは行かねばということで行ってきました。
ナイトの場合、代表曲は体に染み込んでいて、久々に聴く名曲群を新鮮に感じたいという思いもあり、特に予習はせずにライブに臨みました。
私にとってのナイト・レンジャー・・・
ナイトレンジャーは洋楽聴きはじめの時に2ndアルバム[Midnight Madness]を聴いて以来大好きで、当時私をハード・ロックにハマらせたバンドです。
バンドにとっては不本意だったでしょうが、LAメタル、ヘアメタル全盛時の代表格として80年代は大活躍しました。
残念ながらこのジャンルはブームが去ってから世間一般的に再評価もリスペクトもされず、若い人から見直され新しいムーブメントが起こることは一部を除き皆無だったといってよいでしょう。
ただナイト・レンジャーがこれらのバンドと一線も二線も画すバンドであることは彼らのオリジナリティと、ブレることない今までの活動が証明してます。
常に明るく楽しく音楽的に懐が深くフック満載のアメリカン・ロックをバンドのオリジナリティとし、それを磨きをかけながら、1997年の再始動以降も充実したアルバムをリリースしてきました。
そしてジャック・ブレイズは私が一番好きなロックシンガーです。
陽性アメリカン・ロックにピッタリハマるワン・アンド・オンリーの声を持ち、明るく陽気で優しい理想的なアメリカ人を絵にかいたようなフロントマンぶりはジャックのみが持ち得るものだと思ってます。
ボン・ジョヴィとナイト・レンジャーは自分にとってはメタル/ハード・ロックの枠を超越した尊敬すべき大事なバンド。私にとってのアメリカン・ハード・ロックは正にこの2つのバンドです。
そんなジャックも御年71歳。
ファンが多い日本と言えど遠いアジアの島国まで来てのライブをフェアウェルと考えるのもやむを得ないでしょう。
武道館入りから開演まで・・・
当日の東京の天気は、午後はどんよりしながらも雨は降らずに持ちこたえ、私が武道館敷地内に入った18時前から小雨が降り出したのでそのまま2階席入場の列に並びました。

周囲を見渡すとは男性9割程でやはり40,50代以上がメイン。
皆さん赤の他人ですがみんなナイト好きなんだなぁと思うと、同士という親近感を感じ嬉しくなります。
客入りが気になってましたが大勢のお客さんが来ててました。
18:40頃に席に着くと、ステージ上方に掲げられた大きな日の丸が武道館に来た!という感慨を深めてくれます。

開演時間の19時前にはステージの真横の見切れエリアを除いて9割近く埋まりほぼ満員といって良いでしょう。
フェアウェルとしてのお別れ・お祭りということもありますがバンドの人気が伺えます。
客入れ曲はオールドスタイルの80年代ハードロックです。
全て聴きなじんだ知ってる曲達です。
ホワイトスネイクやビリーアイドル、ZZトップ、デフ・レパード、スコーピオンズの大ヒット曲が結構な音量で流れてました。
開演の19時を過ぎ、音量がさらに高まって流れてきたのがシン・リジーのボーイズ・アー・バック・イン・タウン。
曲が終わり身を乗り出すと、、、始まらなかった。
ヴァンヘイレンのジェイミーズクライイングが続きます。
さらに一層大きな音量でAC/DCのハイウェイ・トゥ・ヘルが流れ、絶対にこの後だろうと思ったら、、、、始まらない。
そしてビースティ・ボーイズのファイト・フォー・ユア・ライツが終わると、、、とうとう開演です!!
ライブ・レポート
19:15過ぎ頃に客電落ち、幕裏からメンバーの陽気で賑やかなトークの録音が流れるといういかにもアメリカンなナイト・レンジャーらしいオープニングです。
まるで「さあ、パーティーの始まりだ!」と告げるような演出に、今年2月に観たグリーン・デイのライブを思い出しました。
華やかで大仰、でもワクワクする空気感が共通していて、アメリカのロックバンドの魅力が凝縮されていました。
1曲目は3rdアルバム[7 Wishes]から[This Boy Needs to Rock]。

[7 Wishes]は良い曲は多いけど2ndアルバム[Midnight Madness]が名作過ぎたのと、アレンジがポップになってしまったのでさほど思い入れがないのですが、この曲では途中からディープ・パープルのハイウェイスターのカヴァー挟むという粋なアレンジがカッコよかった。
ポップ寄りと言われた[7 Wishes]の印象を覆すハードな幕開けはオープニングにふさわしい曲です。
私の席は2階席の前方でしたがステージが結構近くに感じる席で、メンバーの表情までは分からなかったですが、かなり近くで演奏してるように感じました。
音も客入れ曲から結構な大音量でしたが本編ではさらに迫力が増してました。
ふと2階席後方を見回してみると、年配の方々なのか座って鑑賞している姿もちらほら。
私は2階席の前の方でライブは立って楽しむ派なのでちょっと気になりましたが、それぞれのスタイルで楽しめるのもライブの良さ。私はバラード以外はほぼ立ちっぱなしで楽しみました。
前半にはブラッドが一時期在籍してたオジー・オズボーンの[Crazy Train]のカバーとトリビュートトークもありました。
曲が進むにつれて今更ながら改めて感じたのが、ナイトの曲はグルーヴ感満載でそんじょそこらのメタル/ハードロック・バンドでは太刀打ちできないほどグルーヴ感があります。
ルーツがファンクバンド「Rubicon」だけあって、R&B的な横揺れのノリがあり、ただのハードロックとは違うグルーヴきがあります。
正統派のアメリカン・ハードロック・バンドでありながらアメリカン・ミュージックのエッセンスが詰まった本当に稀有なバンドなんだなぁと改めて感じます。
こんな素晴らしいバンドなのにエアロやヴァン・ヘイレン、ボン・ジョヴィレベルまでのステータスやセールス的大成功を築けなかったことが逆に悔やまれます。
とにかくジャックは最高のフロントマンでありながら、MCも本当に聞き取りやすく、日本人向けなのか少しゆっくり気味に話し、時折日本語を挟んでくれるので聴いてほとんど理解出来ました。
濃密なアメリカンロック空間を作り出し、今どきのバンドでもこんなに動くかと言うくらいに元気だった。
とにかく若いし、そこにベテランバンドとしての懐が深さが加わるという最強の状態です。
自分も最後に大好きなロック・スター「ジャック!」と何度かシャウトしハンズアップで称えます。
やっぱりリアルタイムでハードロックの良さを教えてくれた名作、2ndアルバム[Midnight Madness]からの激ハード・ロック・チューン[Rumours In The Air]や[Touch Of Madness]でも気持ちが上がり、胸が熱くなります。

重いエイトビートのバンドのテーマ曲[Night Ranger]ではジャックの短いベースソロからケリーのドラムソロへ。ここではドラムスにメンバーが集まり乱れうち状態に。

アンコールではジャックが観客のスマホライトアップを促し、バンドの出世曲[Sister Christian]です。
ここから[7 Wishes]から[Goodbye]というバラードの名曲が続きます。
特に[Goodbye]は、アコースティックから始まりインターブレイクからダイナミックなバンド演奏に変わるところがグッと来ます。
フェアウェルでは絶対聴きたい2大名バラードであり、80年代のメタル/ハードロック・バンドがバラードでヒットを飛ばす先駆けとなった楽曲の真価を改めて感じ、曲の良さと"味"も段違いです。
そして最後はやっぱりこれでしょうという[(You Can Still) Rock In America]。
この曲以上に気分が上がるアメリカン・ハードロックは未だに出会えていまという程の名曲。
オープニングからシンガロングに最高なブリッジからエンディングまで完璧なアメリカン・ロックンロールです。
ギターソロなんて口ずさめるほど覚えてしまったなぁ。
絶対やるとは思ってたけど聴くたびに元気が貰える大好きな曲をフェアウェルライブで聴けて良かった。
これが日本最後というのは本当か嘘か分からないけど、ジャックが言うようにバンドが最高の状態にお別れを告げたいというのは決してリップサービスや宣伝ではないと思います。
キャリアを重ねるごとに強まるバンドのマジックと鍛錬を重ねるからこそキープできるフレッシュさが絶妙にブレンドされた、まさにバンドの最高状態のパフォーマンスでした。

正味2時間30分程のライヴで終わったのは21:45頃。
フェアウェルの名にふさわしくたっぷりと楽しませてくれた。
ナイトの曲は良い曲ばかりなので当然中だるみなど無く駆け抜けた2.5時間。
そして全曲聴きなじんだ知ってる曲です。
フェアウェルと銘打ちつつも寂しさやセンチメンタルな気分とは一切無縁の"今が最高"というポジティブな空気に満ちた本当に楽しい空気感を満喫できました。
最近、ちょっと仕事でトラブってたので少し間でも忘れられ気持ちよく帰路につけました。
フェアウェルだったけどこれが終わりじゃなく、私の中では"Goodbye"の先にまだ"Rock In America"は鳴り続けます。
ナイト・レンジャーがいるからこそ、アメリカン・ロックの素晴らしさを信じることができると確信した夜でした。
Thank you special night at BUDOKAN!
Goobye... But We will rock in America and Japan!!!
セトリについて・・・
バンドの持つグルーヴとヴァイブと曲とアクションで魅せるという明るく楽しい最高のアメリカン・ハードロックを満喫させてくれたナイト・レンジャー。
セトリは10/14(火)の大阪ライブをチェックしてましたが曲が追加され順番も結構変わってましたね。
東京でのみ演奏されたのが、Seven Wishes, Faces, Interstate Love Affair, The Secret of My Success, Crazy Train(Ozzy Osbourne cover)。
リリース40周年ということもあり3rdアルバム[7Wishes]の曲が多めで、7 Wishes40周年記念映像も流してくれました。
反対に大阪でのみ演奏したのが、Why Does Love Have to Change, Growin' Up in California です。
武道館で大好きな[Growin' Up in California]が聞けなかったのが一つだけ残念だったけど、武道館のフェアウェルは本当に大盤振る舞いでした。
両公演とも2000年以降のアルバムからアッパーなロック・チューン[High Road]をやってくれたのも嬉しかったです。
下記は、[Setlist.fm]からの引用です。
Opening Song:
Fight for Your Right (Beastie Boys song)
1. This Boy Needs to Rock (with Highway Star) *From Album [7Wishes]
2. Seven Wishes *From Album [7Wishes]
3. Faces *From Album [7Wishes]
~~~~~~~
7 Wishes 40th Anniversary Video
(Special video for Japan; with elements of "I Need a Woman" & "Night Machine")
~~~~~~~
4. Four in the Morning *From Album [7Wishes]
5. Sentimental Street *From Album [7Wishes]
6. Interstate Love Affair *From Album [7Wishes]
7. Sing Me Away *From Album [Dawn Patrol]
8. Touch of Madness *From Album [Midnight Madness]
9. The Secret of My Success *From Album [Big Life]
10.Rumours in the Air *From Album [Midnight Madness]
11.Call My Name *From Album [Dawn Patrol]
12.Eddie's Comin' Out Tonight *From Album [Dawn Patrol]
13.Crazy Train (Ozzy Osbourne cover)
14.Night Ranger *From Album [Dawn Patrol]
15.High Enough (Damn Yankees cover)
16.Reason to Be *From Album [Man In Motion]
17.High Road *From Album [High Road]
18.Can't Find Me a Thrill *From Album [Dawn Patrol]
19.When You Close Your Eyes *From Album [Midnight Madness]
20.Don't Tell Me You Love Me *From Album [Dawn Patrol]
Encore:
21.Sister Christian *From Album [Midnight Madness]
22.Goodbye *From Album [7Wishes]
23.(You Can Still) Rock in America *From Album [Midnight Madness]
Ending Song:
Rock and Roll All Nite (KISS song)
ではまた。
最後まで見ていただきありがとうございました!
ランキングに参加しております。
よろしければクリックして貴重な1票をお願いします!