Perfume ZO/Z5 Anniversary ネビュラロマンス Episode TOKYO DOME ~ ネビュラの果てで、また会うために ~
今日は先日2025年9月22日に東京ドームで観たPerfume(パフューム)のライブレポートです。思うところをつらつら書いていきます。

ライブ情報
- グループ名:Perfume(パフューム)
- ライブ名:Perfume ZO/Z5 Anniversary ネビュラロマンス Episode TOKYO DOME
- 会場:東京ドーム
- 公演日:2025年9月25日(月) 開場:16:30, 開演: 18:30
はじめに・・・
Perfumeがメジャーデビュー20周年記念日を迎えた9月21日に公式サイトで年内をもってコールドスリープ(活動休止)に入ると発表しました。
東京ドーム公演を前日に控えた日でした。
何故にこのタイミング?という疑問がありましたが、大人の、そしてメンバーの事情、ファンへの配慮と様々な理由からこのタイミングだったのだろう。
あまり下世話なことは考えたくないです。
結成25周年で30台半ばになる彼女達はコンスタント過ぎるくらいに活動してPerfumeに捧げてきたと思います。逆にちょっとは休んでよ~、と心配になるくらいでした。
なので最低でも1年位はゆっくり休んで欲しいと思ってたところなので寂しさ反面、正直ホッとした感もありました。
クリエイター陣も2010年以降は意識せざるを得なかっただろうK-POP等の新世代グループやその音楽の先端性に触れて迷うところもあったのではとも感じます。
2020年代も音楽スタイルを変えてマンネリ感をかわしつつ良い曲・良いアルバムをリリースし続けてきましたが大ヒット曲が出てないことは気になってました。
既に唯一無比の個性を確立し、J-POPエレクトロとして普遍性を持ち、過去ヒット曲がたくさんあって、根強いファンがいる国民的ダンス・エレクトロ・グループだからこそ、ここで暫くメンバーもクリエイター陣も今後のためにコールドスリープということでしょう。とにかく、"解散","引退","脱退"ではないのが一安心でした。
皆が思い思いの気持ちを抱えて足を運ぶ東京ドーム公演。
ある意味、お祭り感がさらに強まりました。
ライブ・レポート
私はアルバム[GAME]からPerfumeはずっと聴いてきましたが、ライブに行くようになったのは2023年のぴあMMアリーナでの"Perfume Countdown Live 2023→2024 “COD3 OF P3RFUM3”での年末カウントダウンライブからでした。
その時は新旧織り交ぜのヒット曲連発のセトリと三人の愛すべきキャラに改めて触れてさらに好きになりました。それから今年で三年連続ライブ参加です。
昨年は“ネビュラロマンス” Episode 1でした。こちらは↓にレポしてます。
【2024.12.29 ライブレポ】Perfume 10th Tour ZOZ5 “ネビュラロマンス” - Perfume - 歌詞和訳 〜キラクにキママにマジメにホンヤク〜
さらに今日は東京ドーム、特別なステージです。
私は16:30頃ドーム敷地内に入りましたが超メジャー外タレのソールドアウトライブ同様の人・人・人。天気も良くてこのお祭り感はドーム公演ならではです。

ライブの焦点の一つは突然のコールドスリープ宣言の直後のセトリがどうなるのか、ネビュラロマンス後篇の全曲再現をこの舞台でやるのか、どんな展開・演出となるかでしょう。音楽ファンにはセトリの重要度はかなり高いです。
普通に考えてもJ-POPアーティストのドーム公演は今までの活動の統括であり、いわゆる代表曲のオンパレードが相場です。
そして今回は2020年に2日目の千秋楽が新型コロナの影響により中止となった"P Cubed" in Dome のリベンジ的な位置づけでもあります。
私のライブ前のセトリ予想としては、ネビュラ前篇は全曲再現ツアーまでやりましたが、後篇は中途半端になるかもですがシングル曲中心に絞り、後はP Cubedリベンジ。
割合としてはネビュラの世界 3割、ベスト選曲7割位の構成と予想してました。
そして友人と敷地内をのんびり散策してから18時頃に席に着きます。
今回発売してすぐチケットを取ったので1階スタンド席前方の結構良い席でした。
ステージはアリーナのほぼ中央に十字に花道を作る広いステージはどこからでも比較的メンバーの姿が良く見えます。
そして日曜と祭日の狭間の今日1日目はステージは見切り席を除いて満席です。
明日はSOLD OUTです。
ライブは15分程押して18:45から開演しました。
1,2曲目「Game」「再生」と来てベストオブベスト来たかぁ!と思ったけど、3曲目はネビュラロマンス後篇の「Cipher」から「再起動世界」へ。
ここからは後篇の全曲再現に突入してネビュラの世界に変わります。
映像と照明がシンクロし、まるでデジタル世界に没入するような感覚をドームに展開していきます。
しかし全曲再現の合間となる6曲目に「エレクトロ・ワールド」,9曲目に「FUSION」、そして噂に聞く「Perfumeの掟」を披露。このイントロが流れた瞬間、長年のファンは歓喜の声を上がりましたが会場がざわついたのが分かります。
ここが今回の"P Cubed" in Dome のリベンジのクライマックスでしょう。見れてよかったです。
10曲目に「Flow」が挟まれましたが「Game」「再生」を含め過去曲はネビュラの世界とリンクする歌詞なのでしょう。
戦い、再起、テクノロジー、変化の受容というキーワードが思い浮かびます。
そして全曲再現が(巡ループを残して)終わった後、15曲目の「ポリリズム」~ブレイクに「Butterfly」を挟み「edge」へ。そしてイントロをインタールードに挟んだ
「チョコレイト・ディスコ」。
P.T.A. のコーナーはいつも通り楽しく、「NIGHT FLIGHT」から20曲目「MY COLOR」までヒット曲、代表曲が続きます。ここはPerfumeの歴史と色を再確認するような時間です。
ネビュラ完結を含むこの流れがある意味これはこれでセトリは攻めすぎ・・・
当然あれも聴きたい、これも聴きたいというのはありますがバランスは良い。
このタイミングで来た初めてのファンも置いてけぼりにはしませんでした。
後から考えるとこの選曲、並びがあったこともあり、ネビュラ後篇はやり切って正解だったと思います。
このタイミングでBest Of Perfume をやってしまうと活動休止にも関わらずここで終わりという印象を与えてしまうのでそこは避けたかったのかもしれない。
まだ未来はあるんだよと、伝えたかったのでしょう。
暫くはお別れという感じの徹底した超ヒットパレードにはなりませんでしたが、ネビュラの完結は、いつに再開するかわからない今後のPerfumeの未来を示唆するためやり遂げなくてはいけなかったのでしょう。
そしてこれが25年という歳月を経たperfumeのひとつの到達点だから、ということもあるのでしょう。
東京ドームというコアなファン以外、シングル曲中心に知っているファンも集まる舞台でも、自分達の統括と未来をも描き切り、攻めました。
セトリ構成含め過去最大級のライティングはクリエイター陣の気概を感じます。
そしてドーム公演の前日という突然のタイミングのメッセージも観に来る人にセトリを予想させなくしたいという目的もあったと思います。
そして後半、ここからPerfumeの歴史を振り返るビデオ、メンバーのしんみりとしたコメントを随所に挟みながら後半20分程、長々と三人のスピーチがあったけど笑顔でしたね。ガールズ・グループあるあるですが、ここのスピーチはちょっと時間割き過ぎかなとは感じましたがあーちゃんのトークは最後まで冴えまくってました。
ここはメンバー三人の意向、自分の今の言葉でこの場で伝えたかったのかもしれません。
ある意味Perfumeはアイドルグループというコアな部分もブレないんなんだな、ふと思いました。
そしてBGMで流れた暫しのお別れを演出する「願い」の後、ネビュラ後篇で残された「巡ループ」がラスト曲です。
コールドスリープ発表があり、この曲の重要度は高く、過去~今~未来を繋ぐ最後の曲になりました。
「巡ループ」は"変化","循環","再帰"を示唆した歌詞があります。
このライブで最後にこの曲を置くことで、過去・現在・未来が繋がっていくという構造を提示しているように思えます。
ループの出口である「終わり」から入り口である「始まり」が繋がっているような...
Perfumeは"また巡って戻ってくる"という希望を強く印象付けた曲となりました。
なお、セトリは色々なサイトに掲載されているので特にここでは書きませんが、UNIVERSAL MUSIC JAPAN 公式にセトリが載ってます。それぞれお使いの音楽ストリーミングでプレイリストとして確認できます。
注意点としては10曲目に「Perfumeの掟」が入ります。
おわりに・・・
世界観を魅せるノリノリのライブに最後はちょっとしんみりと・・・
その中で最新のフェーズを完結させ、リベンジを果たし、楽しいトークを展開させ、25年の歴史を見せてくれました。予想の上を行く良いライブでした。
今後、復帰してくれるを前提としたお別れライブでしたが、それがいつになるかは分かりませんしどうなるかもわかりません。
もう今までのようなコンスタントな活動はしない事実上の解散なのかもしれません。
再会した時はもしかしたら全く異なるグループとして変化するのか予想ができません。
それでも今のPerfumeらしさを良い意味で残しつつも過去の固定観念を壊した新しいグループとして「ポリリズム」で世間をあっと言わせた"驚き"を与えてくれる復帰を願います。
それまで自分も元気でまたPerfume観たいな、と、終わった後は寂しさはありましたが複雑な気分にはならず清々しさが勝ってました。
おすすめアルバム
おすすめはやっぱりネビュラ2枚とThe Best"PCubed"ですね。
でもやっぱりPerfumeといえば私は「⊿(トライアングル)」です。このアルバムとの出会いは衝撃でした。ライブでやった「edge」「NIGHT FLIGHT」を含みます。
「DREAM FIGHTER」、もう一回聴きたかったなぁ。
ではまた。
最後まで見ていただきありがとうございました!
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