【2025.4.6 ライブレポ】Apple of my eye Release Tour 2025 - NEMOPHILA 〜 NEMOPHILAの本気、しっかり感じました!! 〜
今日は先日4月6日に柏パルーザで観たNEMOPHILA(ネモフィラ)のライブレポートを主に書いていきます。
ライブ情報
- バンド名:NEMOPHILA (ネモフィラ)
- ツアー名:Apple of my eye Release Tour 2025
- 会場:千葉 柏PALOOZA (柏パルーザ)
- 公演日:2025年4月6日(日)
はじめに・・・
私が聴いてる数少ないメタル・バンドがガールズ・メタル・バンド NEMOPHILA(ネモフィラ)。
昨年、ギターのSAKIの脱退で心配しましたが休むことなく活動を続け、2025年もコンスタントに新作[apple of my eye]をリリース。今回はこのアルバムを中心とした全国ツアーとなります。
攻撃的でヘヴィながらキャッチーなメロと醸し出るゆるふわ感にすっかりハマってます。
2021年の激烈なデビュー・アルバムを聴いてからすっかり"推し"となり、それからは「ずっと応援するからがんばって〜」という思いで見守ってました。
昨年の武道館公演は予定があり断念したのでライブは今回初めてです。
そして今回、家から30分程で行ける地元といえる千葉県 柏市でライブするというのでこれは行かねばとチケット取りました。
会場の柏パルーザもいつかは一度行きたいと思い、豆にライブスケジュールをチェックしてたのですが、既にメジャーの域にいるネモフィラがやるとは思ってもいませんでした。
普段はビジュアル系バンドが多い箱ですが、今年に入ってからKREBAや竹原ピストルといった一般的にも人気のあるアーティストがライブやっていてます。
ということで初NEMOPHILA、初柏パルーザという個人的に記念すべきライブレポです。
レポ内でセトリがわかるようになってます。
(セトリはメモベースなので正確性には欠けます。ご了承ください...)
今週末は仙台・水戸・柏!「Apple of my eye Release Tour」
柏パルーザ到着~開演まで
柏パルーザへのアクセスは柏駅東口を出た道を真っ直ぐ行きます。
はじめの交差点を右に行くと柏神社が見えます。
神社の左脇の道をさらに直進し50m程行くと右手にパルーザが見えてきます。
一般的な駅前の繁華街から少し外れた場所という立地です。
開演20分前の17:10頃にライブハウス前に行くとすでに長蛇の50m程の列。
それでもキャパ500名程度の会場なので入場番号360番でも10分程でスムーズに入場出来ました。
ライブハウス入口にあるロッカー使う人は春なので減ってきたかもしれないですが超満員でも余裕で空いてました。
カウンターでビールを受け取ると既に開演の10分前。
ソールドアウトだけにフロアに入るとライブ見ながらゆっくりビール飲むという感じゃないギュウギュウ詰め。急いでビールを飲んでフロアに入りなおしました。
ファン層は男性9割、年代も30代以上50代位までとちょい高め。
このバンドの狙うターゲットはやはりメタルファンなのでそこにはしっかり届いています。
洋楽ではソフィストケートされたポップやサビが印象的なTikTokでバズるようなアーティスト・曲が若い方に好まれる時代なのでハード&ヘヴィな音楽で若いメタルファン、ヘヴィ・ロックファンを開拓するのはなかなか一筋縄ではいきません。
日本ではその中でもハード&ヘヴィ音楽普及にはガールズ・メタル・バンドと思っていて、特にNEMOPHILAに託されていると言っても過言ではなく、届いていくはずなので頑張ってほしいです。
ライブ・レポート
17:30ぴったりに客電が落ちライブ開始。
さすがにこの規模のライブハウスだとメンバーの表情までよく見えます。
でもステージ後方のドラムスのむらたたむは見づらかったかな。
時折背伸びすると熱いパフォーマンスと大人の色気を垣間見ることができました。
ステージに少しでも近くに行きたいと思ったけど全く動けず、でも前方から中央エリアはサーフダイブやサークルモッシュが頻繁に発生したので今日は後方入口付近から様子見です。ファンも熱い!
1曲目は最新4thアルバム[apple of my eye]のオープニング・ナンバー[Just Do It!]
2曲目は1stから必殺アッパーチューン[DISSENSION]になだれ込みます。
曲が終わるとヴォーカル mayuの挨拶。
「こんばんは~~、初めましてカシワ!いっぱい人がいて最高です!」
「それじゃ Hey,boo, What's up, bro!」行きますか~!」
と言って、3曲目の「アナタダレ」へ。
ライブで聴くと音源で聴くよりも数倍勢いがあり、はっちゃけてカッコ良い。
さらに[apple of my eye]の曲が続き、4曲目[ERROR DETECTION]へ。
mayuの「思うように体動かして!」という言葉の後、トライバルに変わるブレイクに入る。ここがライブで特にハマる。こんなにもクールな曲だったっけと惚れ直します。
そして3ndアルバム[EVOLVE]からの[RISE]へとたたみかけます。
この序盤の展開で「ネモフィラ、やっぱりメタルバンドでありながらも最高のロックンロール・バンドだ~」とロック界の至宝と再認識します。
観客をグイグイひっぱる演奏とmayuのパフォーマンスが半端ない。
そして最初のmayuのMC。
柏パルーザでの初ライブであること、柏の名所の大型SCのアリオによく買い物に来てたことを話してました。
そしてmayuが来ているのが柏のゆるキャラのシャツ。
柏近辺に住んでない人への知名度はイマイチなゆるキャラですが、さすがに会場中のファンは結構知ってたようです。
ファンは常連さん、遠征組も多いようで、mayuと客席の絶妙な掛け合いも抜群でmayuが話しやすいように観客が合いの手を入れて盛り上げるのを聞くのも楽しい。
ここら辺はライブハウスならではということもありますが、ファンとバンドの絆が固まっているなぁと感じました。
Mayuはタイミング良くMCを挟み、その明るさとしゃべりの器用さとゆるふわ感がイメージ通りを超えて絶妙なバランスでたまらなく良い。
葉月とハラグチさんは淡々とプレイしているが常ににこやかな表情が気持ちよかったです。
MCに続いて2ndアルバム[Seize the Fate]からサビでのmayuの伸びていくヴォーカルとそれに呼応するギターフレーズが魅力的な[A Ray of Light] 。
NEMOPHILAの暴虐性とエモ感が最高の形で聴ける2ndを代表する曲。
7曲目は3rdアルバム[Evolve]から[OSKR]。
「暴れまくれ!」のフレーズがあるようにフロアではサークルモッシュが巻き起こり、サビではタオルや手を振り回すムーブの大合唱が起こります。
続いてここでもNEMOPHILAの真骨頂である和のテイストを活かした「赤加賀智-AKAKAGACHI-」へ。
ライブ前は正直、4th[apple of my eye]はニュー・メタルぽくよりクロスオーバーに振った分、キャッチーさが減ったかなと思ったけどどの曲もメタル感をしっかり持つのでライブ映えしてサビのメロディも中毒性を感じてきます。
そして9曲目の[鬼灯]へ。
キャッチーなシンガロングパートあり、ラウドでラップまで飛び出す展開を1曲にビジッとはめてハードドライビングするNEMOPHILAを象徴する曲です。
前半からこの中盤でもこれでもかというくらいハード&ヘヴィに攻めてきます。
そして2回目のmanyuのMC。
客席に雲が立ち上ってて見えるとコメント、葉月が言うには昨日の水戸ライトハウスも盛り上がって床一面汗だらけだったと。
「NEMOPHILA Apple of my eye Release Tour 2025」 柏!! Thank you!!
ここでMayuが柏にちなんだ話をしだして、「"木"に"白"と書いて葉っぱの「柏」だから"木"に"黄"と書くと綺麗な黄色い花を想像するけど実は「横(よこ)」。要は美しいものや奇跡は身近なところにあるんじゃないかと思った。」と深いコメント。
観客もmayuワールドにあっけに取られキツネにつまままれた感がありましたがなんとなく納得してしまい優しく呼応してるのが面白い。
MC明けは[Beautiful Days]。
ここではmayuもバックギターも弾き、しっとりと聴かせます。
NEMOPHILAはバラードも良い曲がいくつかありますが、ライブでバラードは1曲だけというのが潔くて正しいです。
おかげで曲の良さが際立ち、後半のギター間奏のアルペジオからドラムのリズムが入ってくるエモく盛り上がってくる部分がライブで聴くと格別です。
ライブが終わって初めてMV見ながら聴いたけどライブの余韻もありめちゃ良い曲。
プライベートな生活の中で生まれた素直な思いが歌詞に溢れてます。
NEMOPHILAのMVはバンドのカラーがしっかり出てて見てて和みます。
NEMOPHILA / Beautiful Days [Official Music Video]
ここから何曲かメロディアスな曲が続くと思いきや、次はなんとNEMOPHILAいちメタルコアな「BRAINWASH」へと続きます。この流れには思わず「お~(次これ行く?)」という声が会場中漏れてくるようです。
そろそろライブも後半。
間髪入れずにグランジ、オルタナテイストにNEMOPHILA流メロを挟む[Burn It]から3回目のmayuのMC。
パルーザのオーナーには何年か前に会って口説かれたことをカミングアウトします。
Mayu本人は口説かれたことを気づかなかったという話でどんな会話だったんだと、次回柏公演があれば続きを聞いてみたいものです。
「柏で初めてネモフィラ見に来た人?」と手を挙げた人にもベテランファンが温かい拍手をしてくれます。
MC明けの終盤は11曲目「G.O.D.」へ。
ミディアムテンポに変わるサビでは観客とシンガロングで一体となります。
最新アルバムの中で一番好きな曲で、メタルとエモとエレクトロが絶妙なバランスで展開される新生NEMOPHILAを代表する曲です。間奏でのmayuのアクションも決まってました。
そしてこれもエレクトロでフーチャリックさもある[PROGRESS]が続きます。
4thアルバムの前半は実験的な曲が続きますが、この曲はシンセが絡んできてライブでも独特の浮遊感を感じます。
このあたりの4thアルバムからの連投を聴くと、サビのキャッチーさは過去作より少し減衰した分、キャリアを重ねて良い感じにNEMOPHILAらしく大人のバンドになったのを感じます。
ライブでは激烈に響くので一回ハマると何度もアルバム聴きたくなりライブにまた来たくなります。
そしてここからが終盤クライマックス。
1stからの[雷霆]へ。
古き良きジャパメタを思い出すのですが絶対的に令和時代のメタルを感じる名曲スピード・チューン。
そしてさらにNEMOPHILAらしいナンバー・ワンと言って良い「REVIVE」へ。
疾走感と獰猛さと華やかさがクロスする演奏が熱い!
そして本編最後は4thで最後を飾る[Good as hell quartet]。
これで4thからの曲はコンプリート。全曲再現です。
この曲は4thの中で一番1stの頃のNEMOPHILAらしさを感じられ、バンドの最新アンセムです。少しSHOW-YAを思い出すところは先人達へのオマージュが込められているような気がします。
ラストはメンバーと観客一緒に記念撮影。これは恒例みたいですね。
そしてもう終わりかと思ったら最後に一曲やってくれたのが[OIRAN]。
これやってくれないと、という狂乱と艶やかさがクロスする和風テイストなNEMOPHILA代名詞のような曲。
デビューEPからの1曲という原点の曲でもあります。
ライブ通して感じたのが攻めに攻めたかなりラウドでヘヴィで熱いライブで、知名度が上がったり売れてこようが日和ったりコマーシャルになったりしない姿勢が素晴らしい。
アルバムでは様々なスタイルを器用にこなすので何がやりたいのと思われることがありますが、ライブでは中途半端さが一切なく激烈を貫き通します。
トークと笑顔で和ませてくれつつ、ドラムソロやギターソロも基本なしで楽曲をしっかりダイナミックに聴かせて観客の日頃の鬱憤を晴らすために徹したライブが潔かったです。
そういう意味では他のメタルやパンクやラウドロックとも違う唯一無比の存在、クロスオーバー率が激高な分、正統派メタルファンには敬遠されてしまうところはあるかもしれませんが、こういうライブを重ねて露出が増えてバンドの魅力が伝わっていけば時代は絶対にNEMOPHILAに味方すると思います。
柏でまたやりたい、もっと早くくればよかった。というmayuのコメントもありましたが、個人的にはここに留まらず、できれば幻の柏公演になるくらいに、今の旬のうちにさらにビッグになってほしいですね。
というわけでNEMOPHILA、これからもしっかりついていきます!
ではまた。
最後まで見ていただきありがとうございました!
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