歌詞和訳 〜キラクにキママにマジメにホンヤク〜

洋楽ときどき邦楽。好きな歌の和訳に歌の解説とエピソードを。思い出も添えて。

ドラマと主題歌の感想 : 春になったら - 福山雅治(ひとみ)

今回は2024年の春期(4月から6月)に放送されたドラマとその主題歌感想の感想を書き綴っていきます。
このブログは邦楽は少なめですが、私はドラマをよく見るので、個人的にドラマも主題歌も好きになったものをピックアップしてそれぞれの感想と考察を気楽に書いていきたいと思います。

ネタバレはなるべく避けますが読むと分かってしまうところがあるのでこれからドラマを配信等で見る方はご注意ください。

 

ドラマ情報

  • 放送日:毎週月曜日22時〜 (2024年1月15日~3月25日)
  • 系列:フジテレビ系(カンテレ系)
  • 出演:奈緒、木梨憲武 他
  • 主題歌
    アーティスト:福山雅治
    曲名:ひとみ

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ドラマ 感想

 

月9枠から続けて観れるカンテレ制作の22時枠のドラマです。

私的にはこの枠は当たり外れがあるのですが、これは2024年冬クールのベストドラマでした。

ジャンルはハートフル・ヒューマン・ドラマです。

王道ヒューマン・ホームドラマは今時珍しいのですが、放送後の評判も良いようで最終回近くなってきてネットニュースでもちらちら胸アツな記事も見られました。

この手のヒューマンドラマは1話完結ではないので視聴者をどう引き付けていくかが重要で、脚本と役者が良くないと退屈なものになってしまうのですが、このドラマは基本淡々と進むのですが、場面展開や登場人物それぞれにドラマもあったり、場面の切り替えも絶妙で会話も面白くて心に訴えてくるので飽きさせませんでした。

毎回1時間があっという間に過ぎてしまいました。

そして冬から始まり春に向けて、娘は結婚へ、父親は余命が...という設定の中、うまくストーリーが展開されていったと思います。

そして、奈緒さんと木梨憲武さんの親子が自然で親子らしくて良い味を出してました。

回を重ねる毎にそう感じさせるところがまた感慨深いものがありました。

初めは憲武さんは演技面で違和感がありましたが、回を追うにつれて味が出てきて、演技派のベテラン俳優よりもこの人でなくてはならなかったという程のはまり役でした。

ここら辺は自然体な演技でドラマを支えた奈緒さんの力が強かったと思います。

奈緒さん、ドラマの後半から毎回いつも泣いているのですが、それでも湿っぽく暗くならなかったのはどこにでも起こりうる家庭の出来事を自然に感じさせる素ぽい演技が良かったです。

脇役陣も濱田岳さんはじめ、ベテラン俳優の筒井真理子さんや光石研さんに助けられたところも多かったのかな。

僕としては奈緒さんの親友役の三上愛さんの個性的な顔立ちの綺麗さとクールだけど優しげな演技力にグッときてしまいました。

この手のヒューマン・ホームドラマは最終回で大袈裟になってお涙頂戴的で演出過多になってしまうところが視聴者の印象を左右するものです。

それによっては今まで積み上げてきた素晴らしいドラマをぶち壊してしまうのですが、出演者はみんな涙を流しているエンディングにも関わらず、視聴者が笑顔でいられてほろっとするような爽やかで印象的なエンディングに仕上がっていたと思います。

 

主題歌 感想

福山雅治 - ひとみ (ドラマ『春になったら』 Inspire Movie)

 

主題歌は福山雅治さんの「ひとみ」です。

お得意のハートフルなバラードで相変わらず始めの歌い出しからグッと聴いている人の心を掴んできます。

この人の曲はいつもこの歌い出しが魅力です。

最近の福山さん本来の低音ヴォイスと、最近のバラード曲で良く聴かれる高音ファルセットを効果的に使い、エレビやストリングスで盛り上げていく温かみのある福山さん流バラードです。

ドラマも評判は良かったと思うので今年の紅白はこれで決まりかもしれません。

歌詞は父から娘へ、娘から父へのメッセージといったドラマのテーマに沿ったものになっていて、ドラマをより味わい深いものにしています。

とりわけ最終回は感極まるストーリーもありグッと心に沁みました。

ではまた。