歌詞和訳 〜キラクにキママにマジメにホンヤク〜

洋楽ときどき邦楽。好きな歌の和訳に歌の解説とエピソードを。思い出も添えて。

【アルバム全曲歌詞和訳】iAAM - Coldplay

今日はColdplay(コールドプレイ)の2024年10月4日にリリースされたシングル[iAAM (アイ・アム・ア・マウンテン)]を和訳してみます。

歌詞と和訳だけ見たい方は下の目次の「歌詞/和訳」クリックしてください。

ムーン・ミュージック (特典なし)

ザ・トラック・オブ・ザ・デイ

  • 曲名: iAAM (アイ・アム・ア・マウンテン)
  • バンド名: Coldplay(コールドプレイ)
  • 収録アルバム:[MOON MUSiC (ムーン・ミュージック)]  *Track 7
  • アルバムリリース日:2024年10月4日

 

Coldplay (コールドプレイ)は、イギリス ロンドン出身のロック・バンドです。

この曲[iAAM]は、2024年10月4日ににリリースされた10枚目のオリジナル・アルバム[MOON MUSiC (ムーン・ミュージック)]の7曲目に収録されてます。

タイトルは[iAAM]とどこか暗号のようですが歌詞の中に歌われる[I am a mountain]の略でしょう。
直訳すると「私は山です」ね。
自分を山だと歌う曲、どのような歌詞か気になります。

歌詞を気にしなければ「沸々と元気が漲るような」曲です。


そして今回のアルバムは10月7日に早々とデラックスエディションがリリースされました。
追加の完全な新曲集という訳ではなく、新曲数曲とオリジナル曲の別テイクやライブバージョンが収録されています。

NME Japan の記事を見ると、新曲[The Karate Kid]にはThe 1975のマシュー・ヒーリーがヴォーカルでなく追加のプロダクションやピアノで参加しているとか。

別テイクとしては、例えばこの[iAAM]が[i AM A Mountain]の曲名でピアノ・バージョンで収録されてます。私としてはオリジナルの力強いアレンジが好きですね。


またヴォーカルのクリス・マーティンは、今回のアルバム[MOON MUSiC]について次のように語ってます。

朝起きた時に自分自身について、世界について、ひどい気分になっている物語なんだ。気が滅入っていて、孤独で、一人っきりで、自分じゃいられないようなね。アルバムを通して最終的に、まったく正反対の心境に辿り着く歩みなんだよ

コールドプレイ、最新作のデラックス盤にザ・1975のマット・ヒーリーらが参加 | NME Japan

 

どこか暗さはどの曲にも含まれるけど一曲一曲前向きな曲となっていて、暗いトーンと明るいトーンが表裏一体になって進行していく雰囲気はその影響かもしれません。


クリス・マーティンは2025年にリリースする12作目のアルバムがオリジナルアルバムとして最後になると語ってますが、2025年内のリリースは遅れそうとも話してます。
ラストアルバムを宣言することが、期限をもうけることでメンバーがよりハングリーになることと、自分たちの作品を薄めないようにすることも狙いにあるようです。

そして11作目はミュージカルになるとも。
でもミュージカルは時間がかかることから12枚目の作品の後になるかもしれないと語ってます。


[MOON MUSiC]は前作と同じ[Music of the Sphere]シリーズの作品なので、2024年も続く[Music of the Spheres]ツアーでも曲が披露されていくはずですが、その後の動きに目が離せなくなってきます。

コンセプトを決めながら計画的に活動していくコールドプレイなのでファンに引き続きサプライズを与えてくれることになるでしょう。

 

なお英詞は"genius.com"から引用し、Official Lyric Videoから補足しています。

和訳後の感想や曲のエピソードは歌詞の下に記載しています。


Coldplay - iAAM (Official Lyric Visualiser)

 

歌詞/和訳

Title : iAAM
Producer : Bill Rahko, Daniel Green, Max Martin, Oscar Holter & Michael Ilbert
Writer : Chris Martin, Jonny Buckland, Guy Berryman, Will Champion, Max Martin & Oscar Holter


[Verse 1]
I got this feeling and just what it is, God only knows
I got this feeling and I think I'm seeing thunderbolts
I got this feeling that I'm turnin' into someone new
I got this feeling that the ceiling is for bursting through *1


この感覚、それは神のみぞ知る
この感覚、思いがけないことだ
新しい人間に変わっていくような感覚だ
天井を突き破るような感覚だ


[Pre-Chorus]
I got this feeling and now nothing is frightening
I got this feeling I can summon up lightning *2

I got this feeling and just what it is, God only knows
But here it goes

この感覚、もう怖いものはない
稲妻を呼び起こすような感覚だ
この感覚、それは神のみぞ知る
だけど進んでいく


[Chorus]
Stood on a sea of pain
Let it rain, let it rain, let it rain
I'll be back on my feet again
'Cause I am a mountain

痛みの海に立っていた
雨よ降れ、雨よ降れ、雨を降らすんだ
また立ち上がるんだ
僕は山だから


[Verse 2]
I'm really sorry for some things I said along the way *3

I really love you, I just didn't like myself that day

これまでに言ったことをとても後悔している
君を心から愛している、ただあの時の自分が好きじゃなかったんだ


[Pre-Chorus]
I got this feeling I can summon up lightning
I got this feeling I was falling, now I'm flying
I got this feeling and just what it is, God only knows
So here it goes

稲妻を呼び起こすような感覚だ
落ちてたけど今は飛んでいるようだ
この感覚、それは神のみぞ知る
だけど進んでいく


[Chorus]
Stood on a sea of pain
Let it rain, let it rain, let it rain
I'll be back on my feet again
'Cause I am a mountain
Everyone taking aim
Let it rain, let it rain, let it rain
I'll be back on my feet again
'Cause I am a mountain

痛みの海に立っていた
雨よ降れ、雨よ降れ、雨を降らすんだ
僕はまた立ち上がるよ
僕は山だから
皆、目指していく
雨よ降れ、雨よ降れ、雨を降らすんだ
また立ち上がる
僕は山だから


[Bridge]
(Back on my feet again
I am a mountain)

(僕はまた立ち上がる
山のように逞しく)


[Chorus]
Everyone taking aim
Let it rain, let it rain, let it rain
My love for you will remain
'Cause I am a mountain

皆が目指していく
雨が降ろう、降ろう、降ろう
あなたへの私の愛は残る
だって私は山だから

皆、目指していく
雨よ降れ、雨よ降れ、雨を降らすんだ
君をずっと愛する
僕は山だから

 

トラック・インプレッション

個人的にはアルバムの中で一番好きな曲。
元気がもらえて力強く勇気が湧いてくるコールドプレイらしい高揚感のあるキャッチーで温かみのあるメロディで、クリスの心のこもった歌い方がとにかく良いです。

歌詞は愛を歌うこのアルバムの中では少し趣が異なるように感じました。
今まで歌が他者を見守り讃え応援するような歌でしたがどちらかというと自分が主人公の歌のように思えます。
ここまでの道のりの辿ってきたコールドプレイの今の気持ちを歌っているような、そんな印象を受けます。


まず下の部分ではラブソング的な過去のコミュニケーションでの後悔が歌われているように感じます。

I'm really sorry for some things I said along the way
I really love you, I just didn't like myself that day

これまでに言ったことをとても後悔している
君を心から愛している、ただあの時の自分が好きじゃなかったんだ

 

たけどそれ以外の部分は前向きなものであり、苦悩から抜け出して自分の中に力が漲り超人になっていくような感覚が歌われます。

そして山のような皆が目指す存在となり、雨を降らす、すなわち世界に愛を降り注ぐというような皆を守るような大きな存在に自らなっていくことを歌っているように思えます。
そんな尊大なことを彼らが考えることはないので、嫌味な歌詞ではなく一種の意思表明のようなそんな感覚がします。


また下からコールドプレイの他の記事(和訳等)が見れますので良かったら見てください。

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最後まで見て頂きありがとうございました!

ではまた。

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