歌詞和訳 〜キラクにキママにマジメにホンヤク〜

洋楽ときどき邦楽。好きな歌の和訳に歌の解説とエピソードを。思い出も添えて。

ドラマと主題歌の感想 : 君が心をくれたから - 何色でもない花 (宇多田ヒカル)

季節は春から初夏になってしまいましたが、今回は2024年の冬期(1月から3月)に放送されたドラマとその主題歌感想の感想を書き綴っていきます。


このブログは邦楽は少なめですが、私はドラマをよく見るので、個人的にドラマも主題歌も好きになったものをピックアップしてそれぞれの感想と考察を気楽に書いていきたいと思います。

ネタバレはなるべく避けますが読むと分かってしまうところがあるのでこれからドラマを配信等で見る方はご注意ください。

 

ドラマ情報

  • タイトル:君が心をくれたから
  • 放送日:毎週月曜日21時〜 (2024年1月8日~3月18日)
  • 系列:フジテレビ
  • 出演:永野芽郁、山田裕貴 他
  • 主題歌
    アーティスト:宇多田ヒカル
    曲名:何色でもない花

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ドラマ 感想

定番の月九ドラマ。今回はファンタジーラブストーリーです。

愛する人に心を捧げるとか自己犠牲の愛とも言えるストーリーが展開されますが、悲しいストーリーではあっても暗くならずにストーリーが展開していきます。
登場人物は基本、皆良い人で人間の欲望とか腹黒さは感じません。

ある種とてもヘビーなお話しなのに柔和な雰囲気で進んでいき、正直、視聴者に何を訴えたいテーマがぼやけているようにも感じました。

このドラマに感情移入して泣けたという視聴者がどのくらいいるかはわかりませんが、私は始めの方から単に現在のお伽話のような恋愛ドラマとして軽ーい気持ちで観てみました。

週が始まったばかりの憂鬱気味な月曜日の夜に落ち着いて清らかな?気持ちで観れましたね。

そんなお涙頂戴感満載のストーリーですが湿っぽくならなかったのは、主演の永野芽郁さんの透明感と柔らかさでした。

特に恋人役の山田裕貴さん中心に登場人物のほとんど泣いたりしているのに、物語を暗い方向に持っていかないようにしたのが永野芽郁さんの演技だったと思いました。

計算した演技だったら結構すごい女優さんだと思いました。

私が観た永野さんのドラマでは、お仕事コメディ・ドラマの「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」がとてもおもしろいコメディドラマで、おとぼけと天然キャラがかなりいい味出していて可愛らしかったです。

またまた永野さんがコメディエンヌとして活躍するドラマが観たいです。
永野さんがまだ20代のうちにハコヅメ2が見たいですね。

 

主題歌 感想

何色でもない花

何色でもない花

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宇多田ヒカル「何色でもない花」

 

宇多田さんの最近の曲は、情緒的に盛り上げることをあえて抑えたサウンドの曲が多くなったのですが、その分、ドラマの主題歌となると絶大な効果を発揮します。

サウンドがシンプルでメロディが綺麗なので、無駄な要素が無い分、観てる人がドラマの世界とシンクロしたりイマジネーションしやすいのだと思います。

静かな曲ですが、エレビの美しいメロディのバラード調で始まり、エレクトロビートに転調するところに生命の鼓動のような躍動感が感じられます。

このドラマでもことあるごとにこの曲のピアノのメロディがよく流れていてその度にハッとする程でした。

ドラマのテーマが"心"という形のないものの存在ということであれば、まさにこの曲とドラマの世界観はマッチしていて相乗効果がありました。

前クールの「ONE DAY ~聖夜のから騒ぎ~」ミイナ・オカベの[Flashback]もそうでしたが、月九ドラマは主題歌の選曲と活かし方が上手いです。

Spotifyのトーク&音楽[New Music Wednesday]で宇多田ヒカルさんがこの曲について↓のように語っていました。(要約記載です)

 

何色でもない花とは心の象徴とのことす。

人間の心のように実体がないものははたして存在しているのか、そして人間は存在しているのという、存在や真実の不確かや主観性をテーマにしている。

現実世界はシミュレーション仮説、いわゆる何者かにより「シミュレートされた存在」ではないか、量子力学では観測者が観測することによって現実というものが存在する等と言われたりします。
その不確かな存在を信じるには、自分が自分を信じることが大事であり、自分を信じられないと何も信じられない、疑うより自分を信じてみよう。

2024/2/14 New Music Wednesday [Music+Talk Edition] より

 

コーラス部分の「だけど自分を信じられなきゃ~」というフレーズを聴くとそんな歌詞の意味がわかるような気がします。

 

ではまた。