今日はBon Jovi(ボン・ジョヴィ)の I Wrote You A Song(アイ・ロート・ユー・ア・ソング)です。
直訳は「私は君に歌を書いた」です。
歌詞を気にしなければ「フツーなバラード」の曲です。(失礼!)
はたしてどんな歌詞の曲でしょう。
歌詞と和訳だけ見たい方は下の目次の「歌詞/和訳」クリックしてください。
ザ・トラック・オブ・ザ・デイ
- トラック名: I Wrote You A Song(アイ・ロート・ユー・ア・ソング)
- バンド名: Bon Jovi(ボン・ジョヴィ)
- 収録アルバム: Forever(フォーエヴァー) *Track 9
- アルバムリリース日:2024年6月7日
説明不要の世界的人気を誇るアメリカ ニュージャージー州出身のハード・ロック・バンド ボン・ジョヴィです。
今日は2024年6月7日にリリースされた16枚目のオリジナル・アルバム[Forever]の9曲目[I Wrote You A Song]です。
新作[Forever]は、良い意味で彼らの代表曲を思い出させつつも二番煎じにならないボン・ジョヴィらしい曲と、意外なコラボで新境地を感じさせるのが特徴です。
そして変わらないのが衰えないソングライティング力と、明るく希望に満ちているボン・ジョヴィ流の素晴らしい曲が詰まってます。
ただこの曲は何度か聴いても、正直「???」という感じでした。
言ってみればフツーの曲。アルバムに入れるまでも...という感想でした。
ですが、Youtubeのコメンタリーでジョンは面白いコメントをしています。
Bon Jovi: 'Forever' Track 09: I Wrote You A Song - Track by Track Commentary
間違っているところもあるかもしれませんが以下のようなことを話しています。
この曲は真夜中にジョンがベッドから転げ落ちた時にペンと紙を持ってて初めのヴァースを書きました。
翌朝起きて階段を降りてるとつまずいてしまい、階段の下にはジョンの妻と友人のビリー・ファルコンがいました。
するとジョンはこの曲の歌詞「ギターを弾くことができず、コードが見つからない〜」というフレーズを歌ってました。
そしてジョンがビリーに今日はこの歌に取り組もう、ビリーが「I Wrote You A Song(僕はラブソングを書いただろ(君はラブソングを書いたんだろ)」と言われてこのコーラスを思いつき、「それだ!最高のコラボだ!」となって出来上がったようです。
下着姿の寝ぼけた男が真夜中に1stヴァースを思いつき、階段をつまづいた時に歌詞が出来上がった曲。
こんなエピソードを聞くと、ジョンらしい逸話だなと感じ、真面目なバラードも途端にファニーでコメディっぽく聴こえてくるのが面白いです。
あまりにフツーに感じた曲ので、どこか良いとこはないかと何度も聴いてのが馬鹿馬鹿しくてついつい笑ってしまう位です。
そんな今更バラードヒットなんて考えず、気負いなく日常のちょっとした思い出と共にアルバムに詰め込んだと思われる曲を聴いてみます。
なお英詞は"genius.com"から引用し、Official Lyric Videoから補足しています。
Bon Jovi - I Wrote You A Song (Official Lyric Video)
歌詞/和訳
Title : I Wrote You a Song
Producer : Jon Bon Jovi
Writer : Jon Bon Jovi, John Shanks & Billy Falcon
[Verse 1]
When these hands won't strum and I can't find the chords*1
And my voice don't wanna sing
When my feet say dance, but I can't find the floor
Will you just lie here with me?
ギターを弾くことができず、コードが見つからない
歌うこともできなくなる
踊ろうとしてるけど、足が動かない
僕とここにいてくれないか?
[Pre-Chorus]
Will your eyes catch mine, then linger too long?
Will you still let me bring you your tea?
When your mind starts to wander, can I come along?
Is there someplace that you'd rather be?
君と目を合わせて、ずっと合わせられるかな?
僕がまだ君のお茶を作っても良いかな?
君の心が不安定になったら、僕も共に悩んでも良いかな?
君は違うどこかにいきたいんじゃないのか?
[Chorus]
I wrote you a song, almost afraid to sing it
How could it ever be beautiful enough?
I can't give you the ocean or the sky so blue
The wonders of thе world, they don't compare to you
I did the only thing I know how to do
君に歌を書いたよ、歌うことを躊躇うんだ
それが素晴らしいことになることはあるだろうか?
青い海や空を君にあげることなんてできない
この世界の素晴らしさも、君には比べものにならない
僕ができる唯一のことをしたんだ
[Post-Chorus]
I wrotе you a song
I wrote you a song
君に歌を書いた
君に歌を書いた
[Verse 2]
If I brought you flowers, in a couple of days
The petals would all fall away
To give you forever, for worse or for better*2
Something that won't ever fade
君に花束を持って行ったら、数日後には
花びらは全て散ってしまう
君に永遠を捧げるために、それは良くも悪くも
色あせないものなんだ
[Pre-Chorus]
I wrote you a song, now that it's done
It's simple what I wanna say
This scribbled love letter
We wrote it together
I promise my heart's on the page
君のために歌を書いた、完成したから
言いたいことはシンプルだ
走り書きのラブレター
僕たちが一緒に書いたんだ
ここには僕の気持ちが記されていることを誓うよ
[Chorus]
I wrote you a song, almost afraid to sing it
How could it ever be beautiful enough?
I can't give you the ocean or the sky so blue
The wonders of the world, they don't compare to you
I did the only thing I know how to do
君に歌を書いたよ、歌うことを躊躇うんだ
それが素晴らしいことになることはあるだろうか?
青い海や空を君にあげることなんてできない
この世界の素晴らしさも、君には比べものにならない
僕ができる唯一のことをしたんだ
[Post-Chorus]
I wrote you a song
I wrote you a song
君に歌を書いた
君に歌を書いた
[Guitar Solo]
[Bridge]
I wrote you a song, now that it's done
It's simple what I wanna say
君に歌を書いた、今、やっとできたんだ
歌いたかったのはとても簡単なこと
[Chorus]
I wrote you a song, almost afraid to sing it
How could it ever be beautiful enough?
I can't give you the ocean or the sky so blue
The wonders of the world, they don't compare to you
I did the only thing I know how to do
I wrote you a song
君に歌を書いたよ、歌うことを躊躇うんだ
それが素晴らしいことになることはあるだろうか?
青い海や空を君にあげることなんてできない
この世界の素晴らしさも、君には比べものにならない
僕ができる唯一のことをしたんだ
君に歌を書いた
[Post-Chorus]
I wrote you a song
I wrote you a song
君に歌を書いた
君に歌を書いた
トラック・インプレッション
「ザ・トラック・オブ・ザ・デイ」で紹介したこの曲のエピソードを知った後に改めてこの曲を聴くとジョンの人柄が感じられ、懐かしくてとても温かみのあるバラードに聴こえてきます。
フツーな曲だと思ってましたが結構好きな曲になりました。
歌詞は愛する人を思って歌を書いてるとなかなかペンが進まず、聴いてもらうのが怖い気持ちもあるけど、素直な気持ちを歌に込めて出来上がったラヴ・ソングという感じでしょうか。
40年という長い間、バンドがこれだけたくさんの熱心なファンに支えられているのは、ファンの耳と身体に聞き慣れたジョンの声がしっくり来て、ボン・ジョヴィのメロディやサウンドがファン血となり肉となって染み付いているからだと思います。
彼らの曲を聴くととてもホッとする・落ち着く・温かい気持ちになるというのはそこなんだ、としみじみ感じさせてくれる曲です。
ボン・ジョヴィはベテランにしてはコンスタントにアルバムをリリースしてくれますが、それでもアルバムが出るたびに「おかえり!」という明るい気持ちで迎えられる数少ないバンドです。
そんな数多いるアーティストの中でワン・アンド・オンリーの存在であり続ける。
それがファンにとってのボン・ジョヴィなんだと思います。
ではまた。