今日はDua Lipa(デュア・リパ)の Happy For You(ハッピー・フォー・ユー)です。
通常は"i'm Happy For You"で「私はあなたが幸せで嬉しい」すなわち「本当に良かったね!」と、嬉しいことがあった相手に対して祝福・共感する言葉です。
歌詞を気にしなくてもそんな幸せな雰囲気を感じる曲です。
歌詞と和訳だけ見たい方は下の目次の「歌詞/和訳」クリックしてください。
ザ・トラック・オブ・ザ・デイ
- トラック名: Happy For You(ハッピー・フォー・ユー)
- アーティスト名: Dua Lipa(デュア・リパ)
- 収録アルバム: Radical Optimism (ラディカル・オプティミズム) *Track 11
- アルバムリリース日:2024年5月3日
今日はイギリスとアルバニア出身のデュア・リパの、2020年の大ヒットしたセカンド・アルバム[Future Nostalgia]に続く2024年5月リリースされた4年振り3枚目のアルバム[Radical Optimism]からです。
8年代風の聴きやすさと心地よさはそのままに、よりメロディが綺麗で多彩なサウンドスケープが魅力のアルバムです。
まさに捨て曲なしのアルバムですが、最後にこの幸せそうな明るい曲が入っていることにこのアルバムの持つ前向きな雰囲気を感じます。
デュアはこのアルバムについて、90年台のブリット・ポップ時代の生の感覚や自由さを体現する内容を心掛けたと語っています。
アルバムの後半にそのような雰囲気を強く感じられ、特にこの曲はドラムの生っぽさやリズム感がブリットポップぽいし、プロデューサーを務めたダニー・L・ハールとケヴィン・パーカー(テーム・インパラ)が一役買った、どこまでも広がっていくようなエレクトロ感とほのかなサイケデリック感がとても心地よいです。
そしてとうとう2024年11月に来日公演が決まりました。
さいたまスーパーアリーナで11/16,17の土日の2公演。
世界的な人気女性アーティストでは待ちに待った筆頭格なので日本のメディアでも大きく取り上げられて知名度・人気が加速すること間違いなしです。
なお英詞は"genius.com"から引用し、Apple Musicから補足しています。
和訳後の感想は歌詞の下に記載しています。
下の動画は「サタデー・ナイト・ライブ」というアメリカのTV番組でのデュアのスタジオライブです。結構大仰なライティングがまぶしいどこかエンディングが日本の懐かしい歌番組を思い出したりさせてくれます。
Dua Lipa - Happy For You (Live on SNL)
歌詞/和訳
Title : Happy For You
Producer : Danny L Harle & Kevin Parker
Writer : Dua Lipa, Caroline Ailin, Tobias Jesso Jr., Kevin Parker & Danny L Harle
[Verse 1]
Late on a Tuesday, I saw your picture
You were so happy, I could just tell
She's really pretty, I think she's a model
Baby, together, you look hot as hell*1
火曜日の遅くにあなたの写真を見た
あなたがとても幸せなのが伝わってきた
彼女は本当にきれいで、あなたには理想の人だと思う
二人が一緒にいると、あなたはすごくイカしてる
[Pre-Chorus]
And I didn't even want to cry (Oh, what is this feeling?)
Couldn't believe it, had to ask myself why
泣きたくはなかった (この感情は何なの?)
信じられなかった、なぜなのかと自問せずにはいられなかった
[Chorus]
I must've*2loved you more than I ever knew
(Didn't know I could ever feel)
'Cause I'm happy for you
(Now I know everything was real)
I'm not mad, I'm not hurt
You got everything you deserve
Oh, I must've loved you more than I ever knew
I'm happy for you
きっと私は思っていた以上にあなたを愛してたんだ
(いままで気づかなかった)
だってあなたが幸せで私も嬉しい
(私は心からそう感じている)
怒ってないし、傷ついてもない
あなたは自分に値するものを手に入れたんだね
きっと私は思っていた以上にあなたを愛してたんだ
本当によかったね
[Verse 2]
And looking back now, I hope you see it
Even the hard parts were all for the best
I see where you're at now, you picked up the pieces
And then you gave them to somebody else
振り返ってみると、あなたにも分かると思う
辛かった時も全てこの時のためだった
あなたがいる場所で、ばらばらになったかけらを拾ってる
そしてそれらを他の人に与えるんだね
[Pre-Chorus]
And I didn't even want to cry (Oh, what is this feeling?)
Couldn't believe it, had to ask myself why
泣きたくはなかった (この感情は何なの?)
信じられなかった、なぜなのかと自問せずにはいられなかった
[Chorus]
I must've loved you more than I ever knew
(Didn't know I could ever feel)
'Cause I'm happy for you
(Now I know everything was real)
I'm not mad, I'm not hurt
You got everything you deserve
Oh, I must've loved you more than I ever knew
I'm happy for you
きっと私は思っていた以上にあなたを愛してたんだ
(いままで気づかなかった)
だってあなたが幸せで私も嬉しい
(私は心からそう感じている)
怒ってないし、傷ついてもない
あなたは自分に値するものを手に入れたんだね
きっと私は思っていた以上にあなたを愛してたんだ
本当によかったね
[Bridge]
You, you, you (I'm happy for you)
You, you, you (Hope you're happy too)
(本当に良かったね)
(あなたも幸せだといいんだけど)
[Chorus]
Oh, I must've loved you more than I ever knew (Ooh)
(Didn't know I could ever feel)
'Cause I'm happy for you
(Now I know everything was real)
I'm not mad (I'm not mad), I'm not hurt (I'm not hurt)
You got everything you deserve
Oh, I must've loved you more than I ever knew (Ooh)
I'm happy for you
きっと私は思っていた以上にあなたを愛してたんだ
(いままで気づかなかった)
だってあなたが幸せで私も嬉しい
(私は心からそう感じている)
怒ってないし、傷ついてもない
あなたは自分に値するものを手に入れたんだね
きっと私は思っていた以上にあなたを愛してたんだ
本当によかったね
[Outro]
(I'm happy for you)
(本当によかったね)
トラック・インプレッション
デュアはこの曲についてApple Music で次のように語っています。
「大人になって、まるで自分の亡霊でも見るみたいに『すごい、経験から学んで成長して、そんな視点から物事を見られるようになったんだ』って感じ。
前に進むためには、相手を許して、成長して、学んで、過去と折り合いを付けなくちゃいけない。『Happy For You』は私の経験そのものだから、私にとっては素晴らしい、ハッピーな曲に思える」。
今作を作る前までは人間としてもアーティストとしても成長できなかったと思うので、おそらく私はこの曲を書くことはできなかったと語るデュア。
他人の幸せを正直に喜ぶできることって意外と難しいと思うし、それが元恋人であればなおさら。
この曲を聴くと、デュアはかつてのパートナーの幸せを祝福しています。
そのようにデュアに思わせる相手も恐らく同じ気持ちを持っているだろうし、自分も相手も共に成長している様子がうかがえます。
この二人が時を経てこの先どうなるか、友人として素晴らしい関係が築けるのかは神のみぞ知るです。
ただ、次に進むために、許し、成長し、学び、過去を受け入れることを歌ったこの曲は、新作[Radical Optimism]の、前向きな楽観主義のテーマのようにアルバム最後に位置された曲のように思えてなりません。
ではまた。