ハマー - ロード 〜 都市のノイズの中で私は私になる 〜
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ザ・トラック・オブ・ザ・デイ
- 曲名: Hammer (ハマー)
- アーティスト名: Lorde (ロード)
- 収録アルバム: Virgin (ヴァージン) *Track 1
- シングルリリース日:2025年6月20日
- プロデュース: Lorde & Jim-E Stack
- ソングライター: Lorde & Jim-E Stack
Lorde(ロード)はニュージーランド出身のシンガー・ソング・ライターで、この曲[Hammer (ハマー)]は2025年6月27日にリリースされた4作目のオリジナル・アルバム[Virgin (ヴァージン)]からの3枚目の先行シングルであり、アルバムには1曲目に収録されています。
個人的に今作は2025年のベスト5に入りそうです。
Lordeの声は柔らかさと強さが混ざり合って、彼女の歌い方は感情を押しつけないのに、聴く側の心にじわっと染み込んでくる。そんなの彼女のボーカルが相変わらず大好きです。
サウンドもエレクトロニカ、R&B、インディーポップ、時にはゴスペルのような響きまで混ざっていて、ジャンルの境界を軽やかに飛び越えるだけでなく、彼女の音楽自体が水のように流動的な自然な感じです。
一聴するとどの曲もメロディが淡泊だけど何度か聴くと心に深く残って沁みこんできます。音の隙間や余白を大事にしているからこそ出せる美しさだと思うし、なんか音楽を通してLordeと対話しているような気分になります。
また混沌さや哲学性や感情の揺らぎや自己探求の様子を現す歌詞は難解だけど人間臭さがあって、混沌の中にある美しさ、そして答えは出せなくとも自分自身を探す旅を続けた結果を赤裸々にリアルに現した作品だと私は思ってます。
素晴らしい作品をリリースしてきたLordeだけど今作で極まったなと感じです。
まだまだ若いLordeがこれから先どのような活動を続けていくのか、さらに楽しみになりました。
今回紹介する[Hammer]は、日々の生活の中の混沌と欲望とアイデンティティの曖昧さ、そしてそれを肯定するような視点を模索していく印象があります。
Lordeの意図が掴み切れないところがあったので和訳は直訳的に訳しています。
なお英詞は"genius.com"から引用し、Apple Music から補足しています。
Lorde - Hammer
歌詞/和訳
Title : Hammer
[Verse 1]
There's a heat in the pavement, my mercury's *1 raising
Don't know if it's love or if it's ovulation *2
When you're holding a hammer, everything looks like a nail
The mist from the fountain is kissing my neck
The liquid crystal is in my grip
Anyone with a snake tongue, I show 'em the chambers *3 of my heart
舗道に熱気がこもり、体温が上昇していく
それが愛なのか排卵のせいなのかわからない
ハンマーを握ると、すべてが釘に見える
噴水の霧が私の首筋にキスをする
液晶が私の掌中にある
蛇のような舌を持つ奴らに、私の心の部屋を見せてやる
[Pre-Chorus]
Now I know you don't deal much in love and affection
But I really do think there could be a connection
I burn and I sing and I scheme *4 and I dance
Some days, I'm a woman, some days, I'm a man
あなたが愛や愛情に疎いことは分かっている
でも、きっと通じることがあると思う
私は燃え上がり、歌い、策略を巡らせ、踊る
ある日は女、ある日は男になる
[Chorus]
I might have been born again
I'm ready to feel like I don't have the answers
There's peace in the madness over our heads
Let it carry me up up up up up
up up up
私は生まれ変わったのかもしれない
答えが見つからないと感じる覚悟はできている
頭上のこの狂気の中に平穏がある
その波に身を任せよう
[Post-Chorus]
Ah
Ah
Ah
[Verse 2]
Today, I'll go to Canal Street, they're piercing my ears
I'm making a wish when the needle goes in
Take an aura picture, read it and tell me who I am (Show me who I am)
今日はキャナルストリートへ行き、耳にピアスを開けてもらう
針を刺す瞬間に願い事をする
オーラ写真を撮って、それを読んで、私が誰なのか教えて(私が誰なのか教えて)
[Pre-Chorus]
Now I know you don't deal much in love and affection
But I really do think you can make an exception *5
It's a beautiful life, so why play truant? *6
I jerk *7 tears and they pay me to do it, oh
君が愛情表現にあまり興味がないのは分かってる
でも、例外を作ってもいいと思う
人生は素晴らしい、だからどうしてサボるの?
涙をこらえる私に、彼らはお金を払う
[Chorus]
I might have been born again
I'm ready to feel like I don't have the answers
There's peace in the madness over our heads
Let it carry me up up up up up
up up up
もしかしたら私は生まれ変わったのかもしれない
答えが見つからないと感じる覚悟はできている
頭上のこの狂気の中に平穏がある
それが私を運んでくれる
[Post-Chorus]
Up
Let it carry me up up up up up
Up up up
Up up up
Up
それが私を運んでくれる
上へ、上へ.....
[Outro]
Let it break me down till I'm just a breath
Till I'm just a voice living in your head
It's a fucked-up world, been to hell and back
But I've sent you a postcard from the edge
The edge
ただの息になるまで私を砕き、
ただのあなたの頭の中に生きる声になるまで
めちゃくちゃな世界、地獄をくぐり抜けてきた
でも私は崖っぷちからあなたに絵葉書を送った
崖っぷちから
トラック・インプレッション
この曲[Hammer]も難解な曲でした。
まず、都会の暑くて騒がしい空気の中で、自分の気持ちや欲望がグチャグチャになっていく様子が歌われます。
恋なのか、ただの衝動なのか、自分でもよくわからない。
でもその混乱の中にこそ、自分らしさや生きる感覚がある、そんなことを感じさせます。
「今日は女、明日は男」といった表現もあり、性別や自分のあり方が日によって変わるような、自由で流動的で奇妙な感覚も描かれている。
ピアスを開けたり、オーラ写真を撮ったりして、自分を知ろうとする姿も出てきます。
そして、自己が崩壊しながらも誰かの記憶や思考の中に残るという、儚くも力強い存在になりたいという気持ちものぞかせます。
ざっとした感想としてはこの曲は、暑い街の中では心も体もグラグラ揺れてる中で、「自分って何?」「本当の気持ちって何?」と悩みながらも、混沌の中で自分を探していこうよ。
難しく考えなくて大丈夫だよ、そんな感覚をそのまま歌にしたような曲だと感じました。
収録アルバム
紹介した曲は↓のアルバムに収録されています。
メディアの評価は、Metacritic では "82/100", Rolling Stoneでは4.5/5(★評価), NMEでも4/5(★評価)と高評価です。
2025年7月中旬のチャートアクションは、母国ニュージーランドとオーストラリアそしてイギリスで1位、アメリカビルボートTOP200では2位とアメリカ・ヨーロッパで絶大な支持を得ておりアーティストとして確実なステータスを築いてます。
最後まで見て頂きありがとうございました!
ではまた。
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