【歌詞和訳】ダウン・トゥ・ビー・ロング - ハイム 〜 間違っていても前に進む 〜
ブログを見ていただきありがとうございます!
歌詞と和訳だけ見たい方は下の目次の「歌詞/和訳」クリックしてください。
ザ・トラック・オブ・ザ・デイ
- 曲名: Down to be wrong (ダウン・トゥ・ビー・ロング)
- バンド名: HAIM (ハイム)
- 収録アルバム: I quit (アイ・クイット) *Track 4
- シングルリリース日:2025年4月24日
- プロデュース: Rostam & Danielle Haim
- ソングライター: Alana Haim, Danielle Haim, Este Haim & Rostam
HAIM(ハイム)のこの曲[Down to be wrong]は彼女達の4thアルバム[I quit]からの3枚目の先行シングルとして2025年4月25日にリリースされました。
ミュージックビデオ(MV)も公式YouTubeチャンネルで公開され、俳優ローガン・ラーマンが出演しています。
私はあまり洋画や海外ドラマは観ないのですが日本ではヒットした作品というのは無いように思えます。
ただHAIMという人気バンドのMVに出演する位なのでアメリカでは人気イケメン俳優なのでしょう。
ビデオではラーマン演じる男性がホテルの一室で目覚める場面から始まります。
隣にはダニエルが横たわり恋愛ドラマ風に始まるのですが、男性にはその姿が見えないらしく、部屋にはダニエル始めHAIMの姉妹(エスティとアラナ)もいて同じく彼には姿が見えないようです。
三姉妹はテレビをつけたり、彼の持ち物を勝手に散らかしたりといたずらを起こすと男性は戸惑いフロントに電話をするのですが、部屋のドアを開けても誰もおらず、ドアが勝手に閉まってしまうなど、不思議な現象が重なります。
最終的には、男性が部屋を出ていくことでエンディングを迎え、彼の過去の経験が象徴する「何か」との別れや、見えない存在とのすれ違い、心の混乱や未練のようなものがうまく表現されています。
前のシングル[Relationships]も恋愛ドラマ風のMVでしたが逆再生の演出等、相変わらずHAIMらしいユーモアがある内容となっています。
曲のタイトルの[Down to be wrong]の直訳は「間違っていることに落ち込む」かな。
何を歌っているか気になるタイトルです。
なお英詞は"genius.com"から引用し、Apple Musicから補足しています。
和訳後の感想や曲のエピソードは歌詞の下に記載しています。
HAIM - Down to be wrong (Official Video)
歌詞/和訳
Title : Down to be wrong
[Verse 1]
Down to be wrong
Don't need to be right
I left you the keys
I left on the lights
I locked myself out
Of the house
I'm on the next flight
You can't talk me out of it
間違いに落ち込むけど
正しくある必要はない
鍵をあなたの家に置いていった
電気をつけたままにして
自分に鍵をかけて出ていった
次の飛行機に乗るんだ
説得しても無理だよ
[Verse 2]
From the window seat
I can see the street
Where we used to sleep
It was all a dream
You thought I would fall
Back in your arms
But I lost my heart
And the future's gone with it
窓際の席から
街が見える
私たちが眠りについてた場所
すべては夢だった
あなたは腕の中に戻ると思っていた
でも私は心を失ってしまった
そして未来も一緒に消えてしまった
[Chorus]
Oh, I bet you wish it could be easy
To change my mind
Oh, I bet you wish it could be easy
But it's not this time
簡単に考えを変えると思ってたんだね
簡単に
でも今度は違う
[Verse 3]
I ain't coming back
I ain't coming down
I was so high last night
I thought, "Burn it to the ground"
You never helped me
It was like hell for me
But you're the greatest pretender
So just keep pretending
Just keep pretending
もう戻らない
もう戻ってこない
昨夜はとてもハイだった
「燃やし尽くしてやる」と思った
あなたは助けてくれなかった
私にはまるで地獄のようだった
あなたは最高の偽善者
ただ偽り続けるだけ
ただ偽り続けてる
[Chorus]
Oh, I bet you wish it could be easy
To change my mind
Oh, I bet you wish it could be easy
But it's not this time
簡単に考えを変えると思ってたんだね
簡単に
でも今度は違う
[Bridge]
Boy, I crushed my whole heart
Trying to fit my soul into your arms
And I crushed up these pills
And I still couldn't take 'em
I still couldn't take 'em
あなた、私は心を全て壊してしまった
私の思いをあなたの腕の中に押し込もうとして
この薬を砕いた
そして私は飲み込めなかった
そして私は飲めなかった
[Chorus]
I bet you wish it could be easy to change my mind
I bet you wish it could be easy
But it's not this time
Oh, did you think it would keep me busy
Holding the line? *1
Oh, I didn't think it would be so easy
'Til I left it behind
簡単に考えを変えると思ってたんだね
簡単に
でも今度は違うんだ
私が忙しくなると思ったの
考えを変えると思った?
こんなに簡単だと思わなかった
この思いを断ち切ることが
[Outro]
Down to be wrong
Don't need to be right
Down to be wrong
Don't need to be right
Down to be wrong (This train won't turn around)
Don't need to be right (The light's cutting through the clouds)
Down to be wrong (My feet are on the ground)
Don't need to be right (And I keep walking)
Down to be wrong (Don't need you to understand)
Don't need to be right (I don't know if you can)
Down to be wrong (Red lights are up ahead)
Don't need to be right (But I'll keep walking)
Down to be wrong
Don't need to be right
Down to be wrong
間違いに落ち込むけど
正しくある必要はない
間違いに落ち込むけど
正しくある必要はない
間違いに落ち込むけど(一度は走ったら戻らない)
正しくある必要はない(光が雲を切り裂いている)
間違いに落ち込むけど(地に足を着ける)
正しくある必要はない(歩き続ける)
間違いに落ち込むけど(あなたに理解される必要はない)
正しくある必要はない(できると思わないけどね)
間違いに落ち込むけど(目の前は赤信号)
正しくある必要はない(それでも私は歩き続ける)
間違いに落ち込むけど
正しくある必要はない
間違いに落ち込むけど
トラック・インプレッション
「間違っていてもいい」「正しくなくてもいい」という自己肯定と前向きな決意がテーマとなっていて、失恋などでのしくじり関係から立ち上がり、自分自身の選択や感情を受け入れて前に進む強さが歌われています。
過去の過ちやしがらみを一新して新たな一歩を踏み出す勇気と自分の人生を自分で選ぶという前向きなメッセージを込めた歌です。
またハイムはこの曲についてApple Music のゼイン・ロウのインタビューで次のように語ってます。
I think it was really, for this song specially, we’ve never really had an scream chorus. That day, we really needed to get things out, I don’t specifically remember what we needed to get out that day but we really just insanely wanted to scream and let out emotions.
and we always think about our live shows when we’re writing songs because that’s really where our heart is, playing live, so the thought of screaming with everybody at our shows.
(以下、和訳)
特にこの曲に関しては、今までスクリームコーラスを使ったことがなかったんです。あの日は、とにかく何かを吐き出さなきゃいけなかった。具体的に何を吐き出そうと思ったかは覚えていないんですけど、とにかくとにかく叫びたい、感情をぶちまけたいって思ってたんです。
曲を書いているときはいつもライブのことを考えています。ライブで演奏することこそが私たちの心の拠り所であり、ライブでみんなと一緒に叫ぶことを考えると、本当に心が躍るんです。
ドラムスが激しかったり特に後半は賑やかです。
確かにハイムにしては珍しくスクリームしてますが、ヴォーカルのダニエルの声が綺麗すぎるので激しく歌っても聴き苦しくないきれいなスクリームです。だけど感情を吐き出すような激しさをしっかり感じます。
アウトロではそのスクリームが尚更印象的に響き、相手や周囲の評価を気にせず自分を信じるフレーズ"Don't need you to understand" (あなたに理解してもらう必要はない)", "But I'll keep walking (それでも私は歩き続ける)" と言うラインが印象的です。
メンバーの演奏も後半熱くなってきてライブでは盛り上がりそうです。
最後まで見て頂きありがとうございました!
ではまた。
ランキングに参加しております。
よろしければクリックして貴重な1票をお願いします!
*1:hold the line 電話を切らずに待つ、現状を保つ[維持する]<by 英辞郎>