今日はLinkin Park(リンキン・パーク)の2007年5月14日にリリースされた[Leave Out All the Rest(リーヴ・アウト・オール・ザ・レスト)]を和訳してみます。
歌詞と和訳だけ見たい方は下の目次の「歌詞/和訳」クリックしてください。
ザ・トラック・オブ・ザ・デイ
- 曲名: Leave Out All the Rest(リーヴ・アウト・オール・ザ・レスト)
- バンド名: Linkin Park (リンキン・パーク)
- 収録アルバム: Minutes to Midnight (ミニッツ・トゥ・ミッドナイト) *Track 3
- アルバムリリース日:2007年5月14日
Linkin Park(リンキン・パーク)は、アメリカはカリフォルニア州ロサンゼルス出身のオルタナティブ・メタル・バンドです。
リンキン・パーク、2024年2月に日本にやってきますね。
私もチケットゲットしました。
という訳で2024,2025年のツアーで演奏されている曲をピックアップして何曲か和訳していきます。
この曲[Leave Out All the Rest(リーヴ・アウト・オール・ザ・レスト)]は2007年5月14日ににリリースされた3枚目のオリジナル・アルバム[Minutes to Midnight (ミニッツ・トゥ・ミッドナイト)]からの5枚目のシングルとして2008年7月14日にリリースされ、アルバムには3曲目に収録されてます。
アメリカのBillboard Hot 100チャートは94位が最高でした。
アルバムはもう当然のようにアメリカをはじめ世界各国でナンバーワンになり、日本でのオリコンアルバムチャートでもナンバーワンという人気ぶりでした。
結果的な売り上げは前作よりも低かったですが、アメリカで400万枚を売り上げ、4xプラチナセールスを上げています。
アルバムタイトルの"Minutes to Midnight"は終末時計を意味します。
終末時計は核兵器・核戦争等の人類が生み出した技術や気候変動、政治情勢等により引き起こされる人類の絶滅の時間を深夜0時に見立て、その残り時間より危険度・切迫度合を表します。
アメリカの科学雑誌「原子力科学者会報 (Bulletin of the Atomic Scientists)」が毎年発表しており、雑誌の表紙にはその時間が時計に記されます。
危機が高まれば時間は短くなり遠のけば針は戻され時間は長くなります。
アルバムがリリースされた2007年は北朝鮮が核実験を行った時期で5分前と切迫度が増した時期でしたが、2023年から2024年はウクライナ戦争や気候変動の深刻化、AIの脅威で90秒前と過去最短を記録しています。
全曲歌詞とじっくり向き合えてないですがもしかしたら社会的なメッセージがメタファーとして散りばめられているのかな.....
そんな中でリンキン・パークの内向的で脆弱な魅力を感じるこの曲のタイトルの直訳は「残りの全てを忘れる」ですかね。
改めて聴いてみます。
なお英詞は"genius.com"から引用しています。
Leave Out All The Rest (Official Video) [4K Upgrade] - Linkin Park
歌詞/和訳
Title : Leave Out All the Rest
Producer : Linkin Park was produced by Mike Shinoda & Rick Rubin
Writer : Mr. Hahn, Rob Bourdon, Brad Delson, Dave Farrell, Mike Shinoda & Chester Bennington
[Verse 1]
I dreamed I was missing, you were so scared
But no one would listen, 'cause no one else cared
After my dreaming, I woke with this fear
What am I leaving when I'm done here?
自分がいなくなってしまう夢を見た、君はとても怖がっていたね
誰にも気にされなかったし聞かれもしなかった
夢の後、恐怖で目が覚めた
いなくなったら僕は何を残すのだろうか
[Pre-Chorus]
So, if you're asking me, I want you to know
君が尋ねるなら、知っておいてほしい
[Chorus]
When my time comes, forget the wrong that I've done
Help me leave behind some reasons to be missed
And don't resent *1 me, and when you're feeling empty
Keep me in your memory, leave out all the rest
Leave out all the rest
その時が来たら、僕の過ちを忘れてくれ
寂しがられる理由を残させて欲しい
君が虚しいと感じる時、僕を怒らないで
僕を記憶の中に留めて欲しい、他にはいらない
他にはいらないんだ
[Verse 2]
Don't be afraid
I've taken my beating *2 , I've shared what I made
I'm strong on the surface, not all the way through
I've never been perfect, but neither have you
怖がらないで
僕は打ちひしがれ、自分のことを分かち合うよ
表面的には強がってるけど、そうじゃないんだ
完璧なんかじゃないし、誰だってそうだよ
[Pre-Chorus]
So, if you're asking me, I want you to know
君が尋ねるなら、知っておいてほしい
[Chorus]
When my time comes, forget the wrong that I've done
Help me leave behind some reasons to be missed
Don't resent me, and when you're feeling empty
Keep me in your memory, leave out all the rest
Leave out all the rest
その時が来たら、僕の過ちを忘れてくれ
寂しがられる理由を残させて欲しい
君が虚しいと感じる時、僕を責めないで
僕を記憶の中に留めて欲しい、他にはいらない
他にはいらないんだ
[Bridge]
Forgetting all the hurt inside you've learned to hide so well
Pretending someone else can come and save me from myself
I can't be who you are
君が隠してきた心の痛みなんか全て忘れて
誰かが僕を救ってくれると思いながら
僕は君にはなれないんだ
[Chorus]
When my time comes, forget the wrong that I've done
Help me leave behind some reasons to be missed
Don't resent me, and when you're feeling empty
Keep me in your memory, leave out all the rest
Leave out all the rest
その時が来たら、僕の過ちを忘れてくれ
寂しがられる理由を残させて欲しい
君が虚しいと感じる時、僕を責めないで
僕を記憶の中に留めて欲しい、他にはいらない
他はいらないんだ
[Outro]
Forgetting all the hurt inside you've learned to hide so well
Pretending someone else can come and save me from myself
I can't be who you are
I can't be who you are
君が隠してきた心の痛みなんか全て忘れて
誰かが僕を救ってくれると思いながら
僕は君にはなれないんだ
僕は君にはなれないんだ
アルバム&トラック・インプレッション
プロデューサーはマイク・シノダとリック・ルービンで、どう変わるか期待されましたが内容はというとリリース当初は賛否両論でした。
ファースト・セカンドアルバムでこれぞリンキン!というサウンドをドン・ギルモアと作り上げてしまったのでハードルが高かったと思います。今までと似たようなものは作りたくなかった結果がこれなののでしょう。
リック・ルービンというとバンドのコアな剥き出しの個性を引き出すプロデューサーというイメージであり、リックのプロデュースでヒップで機械的に、無機質で硬質に今までのリンキンを超えるカッコ良さをというファンが好きそうな方向にはいかず、向かった先はヘヴィだけど内省的とも言えるメロディアスな"歌"を重視したアルバムでした。
それでも何度か聴くと良い曲も多く、リンキン・パークが強さや激しさと一緒に持ち合わせる脆さを全面に打ち出されているようで個人的には結構好きなアルバムです。
アッパーな曲はあまりないですがリンキン特有の哀愁のメロディを持つ曲が多くてバンドが新しい方向に向かおうという意思がしっかり感じられます。
そしてこの曲、チェスターがこの世を去り、改めて訳してみると歌詞の内容がチェスターの死を思い出さずにいられない。
"Songfacts"によるとチェスターはこの曲についてケラング誌で次のように語ってます。
Vocalist Chester Bennington in Kerrang! Magazine:
"We knew this was going to be a single from the very beginning, so we worked really hard on making sure it had great lyrics. I'm singing 'Pretending someone else can save me from myself' during it because it's supposed to feel like an apology letter, as though I'm moving on but I want people to remember the good things and not the bad things. A lot of the song is about humility."
最初からこれがシングルになることはわかっていたので、素晴らしい歌詞になるように一生懸命に取り組みました。
歌詞の中で「他の誰かが私を私自身から救ってくれるふりをする」と歌っているのは、謝罪の手紙のように、前に進んでいるように聞こえるようにするためですが、人々には悪いことではなく良いことを覚えていてほしいと思っています。
この曲の大部分は謙虚さについてです。
「人々には悪いことではなく良いことを覚えていてほしい」というコメントに救われたような気がしますが、「自分が亡くなったら」「自分の時間が尽きたら」と死を連想する言葉が出てくると何か遺書のような曲に思えてしまい、こんな気持ちを抱えたままなくなったのであれば悲しすぎるなと感じます。
それでもこの曲は悲しさはあるけど暗さは感じられず、それよりもチェスターが言うようにどこか謙虚さというか優しい気持ちになる曲です。
また下からリンキン・パークの他の記事([アルバム他の曲の]和訳等)が見れますので良かったら見てください。
Linkin Park (リンキン・パーク) カテゴリーの記事一覧 - 歌詞和訳 〜キラクにキママにマジメにホンヤク〜
最後まで見て頂きありがとうございました!
ではまた。
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