今日は先日12月10日に豊洲PITで観たPale Waves(ペール・ウェーヴス)のライブレポートを書いていきます。
歌詞和訳では、バンドの代表曲 Jealousy(ジェラシー)を取り上げます。
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ライブ情報
- バンド名:Pale Waves(ペール・ウェーヴス)
- ツアー名:Smitten Tour in Japan
- 会場:豊洲ピット (Toyosu PIT)
- 公演日:2024年12月10日(火) 開場: 18:00, 開演: 19:00
ライブ・レポート
このブログでは4曲歌詞和訳(下のリンクです)をしたのでやっぱり応援しないと! という訳で、12月10日に豊洲PITで開催された Pale Waves(ペール・ウェーヴス)のライブに行ってきました。
Pale Waves (ペール・ウェーヴス) カテゴリーの記事一覧 - 歌詞和訳 〜キラクにキママにマジメにホンヤク〜
豊洲PITは2014年10月にオープンしたライブハウスで私は初めての参戦です。
豊洲駅から周辺のビルや有明方面に行く時に遠目で外観と場所は知ってましたが、いい意味でオシャレ感やゴージャス感がないポップな建物で、入り口の前にすぐわかるようにロッカーが並んでてライブハウスで冬に必須なアウターの収納の心配も入りません。
中に入るとごちゃごちゃしてない無駄を省いたシンプルな内装でフロア内は結構広くて綺麗で印象GOODです。
豊洲PITの収容人数約3,000人とのことで、ペール・ウェイヴスは2010年代デビュー組のイギリス・ロックバンドではThe 1975に続く人気2番手と思ってましたが、満杯という訳にはいかず7割位の入りでした。
お客さんは意外と言っては何ですが20代から30代の若い人が多く男女比率は半々位。
しっかりとイギリスロックが若い人に届いているのが嬉しいですね。
ロックが盛り上がってきているイギリス国内では当たり前の光景なのかもしれません。
残り3割をベテラン・ロック・ファンが埋めてくれればもっと熱気に満ちた空間になったのになと感じました。
ライブはほぼ19時ぴったりに始まり、1曲目は[Perfume]です。
初めのヴォーカルのヘザーからの以下の挨拶がキマッててカッコ良い。
Tokyo how you feeling! We are Pale Waves from Manchester of England!
ヘザーは黒を基調とした衣装で、小柄だけどさすがの存在感とスターのオーラが全開です。
個人的には、映画[NANA]に主演してた頃の中島美嘉を思い出しました。
4曲目の[Gravity]演奏後、ライブが始まり観客のみんなが気になっていたことについてヘザーは次のようにコメントしてました。
今回の日本ツアーではギターのヒューゴ・シルバ二が不在だったのです。
* 全てヒアリングできなかったので要点のみ書いています。
Usually this four of us standing on the stage, but tonight is only three, because Hugo is not feeling too good.
I know, so sad.
So Hugo is at home, but the show must carry out of 10 people in Japan.He always loved Japan. But he's not actually here.
So you're going to hear his guitar for us, but Hugo is actually home.Okay, it's still going to sound amazing.
(以下、和訳です)いつもは4人でステージに立つんだけと、今夜はヒューゴの体調があまりよくないので3人だけです。
悲しいよ。
ヒューゴは家にいるけど、ショーは日本のスタッフとやるよ。ヒューゴはいつも日本が大好きだけど彼は実際にはここにいません。
皆さんはギターの音を聴くことになりますが、ヒューゴは実際には家にいます。オーケー、それでも素晴らしい音にするよ。
ギタリストのヒューゴ不在でギターは同期演奏だったのが残念でしたが、自分も含めて多くのファンはヘザーのヴォーカルとパフォーマンスを見にきたと思うのでそこをしっかり見れたのは良かったかな。
まぁ直前キャンセルという最悪な事態にならなくて何よりです。
観客の気にしていることにしっかりコメントしてくれたコメント中、ヘザーは前方のファンから黒いサンタの帽子を渡されて被ったりするチャーミンなところも見せてくれます。
コメント終了後に「これは私が23歳で俳優であることについて歌っているんだ。」とコメントし次の[Drive]に続きます。
そしてライブはフック満載でポップだけどしっかりオルタナ・フィーリングとブリティッシュの気品を漂わせながら進んでいきます。
ヘザーの衣装はゴスな黒を基調としてるけどライティングは明るく華やかで、曲と演奏からは明るくてカラフルなハッピーなヴァイヴが充満していて、それが全く狙ってなく、そのポジティブ感が自然とバンドの持ち味となっているのが特徴です。
ライブの中盤のMCではセットリストをお客様に委ねます。
「次に演奏する曲をみんなで決めたいのでレスポンスしてね![Red]と[Unwanted]のどっちが良い?」
すると、お客さんのレスポンスは2曲とも同じくらい。
ヘザーは「日本大好きだがらやっぱり両方やるね!」と言って2曲とも演奏してくれました。前日の大阪公演でも2曲ともやってくれたみたいです。
アンコールは、彼女達の必殺アンセム[Glasgow]と[Jealousy]をやって大盛り上がりで20:20頃に1時間20分の少し短めのライブは幕を閉じました。
それでもコンパクトな曲を立て続けに17曲も演奏してくれたのでさほど物足りなさは感じませんでした。
セトリは最新アルバムの[Smitten]をメインにしながら過去作からも満遍なく選曲され、ベストオブベストな選曲でした。
個人的にはあの曲好きなんでやってほしかったなぁ、というのはありましたが、ライブ後のSNS見るとセトリ満足な方多かったようで、そんなところもある意味、このバンドのアルバムでの捨て曲の無さ、ソングライティング能力の高さ、とにかく曲が良いバンドの証のような気がします。
オルタナ・ロックとシンセ・ポップを絶妙にブレンドしてパンクフレーバーをまぶして、クイアな歌詞でファンに刺さっていくという、ペール・ウェーヴスしか出来ないオリジナリティがもはや確立していることを証明した1日でした。
12月も中旬なので夜になると流石に寒くなりましたが気持ちも明るく帰路につけました。
今度はギターのヒューゴとともに4人そろって.....
毎年のように来日してくれるペール・ウェーヴスなのでそんなリベンジ公演も遠い未来ではないでしょう。
ザ・トラック・オブ・ザ・デイ
- トラック名: Jealousy(ジェラシー)
- バンド名: Pale Waves(ペール・ウェーヴス)
- 収録アルバム: Unwanted (アンウォンテッド) *Track 4
- アルバムリリース日:2022年8月12日
そして今回和訳するのはライブでアンコールの最後、ライブの最後の曲で一番盛り上がった[Jelousy]です。
このアグレッシヴさとセクシーさとシンガロング感はライブで映えまくり皆んな弾けてましたね!
個人的には評判が良かった3作目[Unwanted]に続くアルバムはこのポップロック路線に振るかなと思ったら、4作目[Smitten]はこのあたりをしっかり通過しつつも原点回帰した上で更にバンドのオリジナリティが磨かれ成長してくれました。
似たようなスタイルは繰り替えないというのもこのバンドの良さで、[Smitten]からも[Glasgow]という神曲、アンセムを生んでくれました。
そしてこの[Jealousy]はペール・ウェイヴスにとってこれからもバンドを代表するアンセムであり続けるのは間違いないでしょう。
Pale Waves - Jelousy (Official Video)
歌詞/和訳
セットリスト
セトリのポイントは、観客にどちらか選んでと投票をした10曲目の[Red]と11曲目の[Unwanted] を両方演奏してくれたところかな。
日本の前に回ってた本国イギリスツアーでもそのうちの1曲しかやらなかったので、そんなところに日本贔屓を感じました。
*1:In my defence 言い訳になるかもしれないけど