今日はLinkin Park (リンキン・パーク)の[Good Things Go (グッド・シングス・ゴー)]を和訳してみます。
歌詞と和訳だけ見たい方は下の目次の「歌詞/和訳」クリックしてください。
ザ・トラック・オブ・ザ・デイ
- 曲名: Good Things Go (グッド・シングス・ゴー)
- バンド名: Linkin Park (リンキン・パーク)
- 収録アルバム: From Zero (フロム・ゼロ) *Track 11
- アルバムリリース日:2024年11月15日
Linkin Park(リンキン・パーク)は、アメリカはカリフォルニア州ロサンゼルス出身のオルタナティブ・メタル・バンドです。
この曲[Good Things Go (グッド・シングス・ゴー)]は、2017年の前作[One More Light]以来、7年振りとなる復帰作であり8枚目のオリジナル・アルバム[From Zero (フロム・ゼロ)]の11曲目に収録、そしてアルバムを締めくくるエンディング・ナンバーです。
これでアルバム全曲和訳完了です!
タイトルの直訳は「良い事が続く」ですかね。
なお英詞は"genius.com"から引用し、Apple Music から補足しています。
和訳後の感想や曲のエピソードは歌詞の下に記載しています。
[From Zero]は、2024年11月15日にリリースされ、ヴォーカリストはチェスター・ベニントンからDead Saraというバンドにいたエミリー・アームストロングに代わり、結成時からのドラマーロブ・ボードンから、日本の One OK Rockのソングライティングやプロデュースをしたこともあるコリン・ブリテンを迎えての新体制第一弾アルバムです。
そして12年ぶりの来日公演決まりましたね !
私も申し込みを済ませました。
リンキン・パークがデビューして世界を席巻した2010年代は私は洋楽ロックを聴かなかった時期だったので、リンキンのライブは観たことがありません。
2010年代は2011年の単独公演、2013年のサマソニ ヘッドライナーで来日しましたが、2017年の[One More Light]ツアーはチェスター・ベニントンの死去により公演中止。
[From Zero]制作には参加しているもののオリジナル・ギタリストのブラッド・デルソンは今後のツアーには参加しないようですが、私にとっては未だにまだ見ぬ大物バンドです。
チェスター亡き後、新生リンキンの初披露となりますが当選すると嬉しいな。
Good Things Go (Official Audio Visualizer) - Linkin Park
歌詞/和訳
Title : Good Things Go
Producer : Mike Shinoda
Writer : Jake Torrey, Mike Shinoda & Emily Armstrong
[Verse 1: Mike Shinoda, Emily Armstrong, Mike Shinoda & Emily Armstrong]
Feels like it's rained in my head for a hundred days
Feels like it's rained in my head for a hundred days
Stare in the mirror and I look for another face
Stare in the mirror and I look for another face
And I get so tired of puttin' out fires and makin' up *1 lies
Checkin' my eyes for some kinda light, but nothing's inside
And it feels like it's rained in my head for a hundred days
頭の中で100日間、雨が降っているようだ
頭の中で100日間、雨が降っているようだ
鏡を見ると別の自分みたいだ
鏡を見ると別の自分みたいだ
火を消したり嘘でごまかすことにはうんざり
希望の光も消え失せた
頭の中で100日ずっと雨が降っているみたいだ
[Chorus: Emily Armstrong]
And I say I hate you when I don't
Push you when you get too close
It's hard to laugh when I'm the joke
But I can't do this on my—
Only you could save me from my lack of self-control
Sometimes bad things take the place where good things go
嫌いじゃなくても拒否してしまう
近づかれると押し返してしまう
自虐的なジョークに笑うことなんてできない
自分ではうまくはできないけど
君は冷静になれない私を助けてくれた
良いことが起きてても悪いことは起きるんだ
[Verse 2: Mike Shinoda, Emily Armstrong, Mike Shinoda & Emily Armstrong]
I've asked for forgiveness a hundred times
I've asked for forgiveness a hundred times
Believed it myself when I halfway apologized
Believed it myself when I halfway apologized
And it's not unfair, I'm asking for prayers, but nobody cares
Goin' nowhere like fallin' downstairs while everyone stares
No one's there when I've asked for forgiveness a hundred times
100回許しを請うてきた
100回許しを請うてきた
中途半端に謝る自分を正しいと思ってきた
中途半端に謝る自分は悪くないと思ってきた
フェアーじゃない事で、祈りを求めたけど誰も気にしなかった
皆が見ている時に階段から落ちてしまうような、やり場のない感じ
100回許しを請うてきたのに、誰にも気にされない
[Chorus: Emily Armstrong & Mike Shinoda, Emily Armstrong]
And I say I hate you when I don't
Push you when you get too close
It's hard to laugh when I'm the joke
But I can't do this on my—
Only you could save me from my lack of self-control
Sometimes bad things take the place where good things go
嫌いじゃなくても拒否してしまう
近づかれると押し返してしまう
自虐的なジョークに笑うことなんてできない
自分ではうまくはできないけど
君は冷静になれない私を助けてくれた
良いことが起きてても悪いことは起きるんだ
[Bridge: Mike Shinoda]
No, I'm just takin' a shot *2
Maybe I'm just too eager *3
Maybe I lost the plot *4
I used to pity some people
I said they were missing a spine *5
Yeah, maybe the problem is ego
Maybe the, maybe the problem is mine
Really, I'm fine
ただ試しているだけだった
ただ切望しているんだ
筋書きが分からなくなってしまったんだろう
以前は他人を哀れんでいた
そいつらは骨がないって言った
自尊心のせいかもしれない
問題は私自身だったのかもしれない
でも、もう大丈夫だ
Don't get too intimate *6 , don't get too curious
This is just feelin' like it's not that serious
Stare at the ceiling, feeling delirious *7
Fuck all your empathy *8 , I want your fury
<脚注:empathy 共感、感情移入 <by 英辞郎>>
'Cause I will just
Tell you I'm better, then, better, then
Spit out my medicine, medicine
Drunk on adrenaline, 'drenaline
And I don't know why I
親密になりすぎず、好奇心を抱きすぎず
そんなに深刻なことじゃない
天井を見つめながら、錯乱状態だ
共感なんてどうでも良い、君の怒りが欲しい
調子が良くなってきたよ、だんだんとね
そして薬を吐き出す、薬は飲まない
アドレナリンに酔う、アドレナリンに
何故かわからないけど
[Chorus: Emily Armstrong & Mike Shinoda, Emily Armstrong]
Say I hate you when I don't
Push you when you get too close
It's hard to laugh when I'm the joke
But I can't do this on my—
Only you could save me from my lack of self-control
And I won't make excuses for the pain I caused us both
So thank you for always standing by me even though *9
Sometimes bad things take the place where good things go
嫌いじゃなくても拒否してしまう
近づかれると押し返してしまう
自虐的なジョークに笑うことなんてできない
自分ではうまくはできないけど
私のせいで起きた痛みに言い訳は出来ないけど
支えてくれたことに感謝してる
良いことが起きてても悪いことは起きるんだ
トラック・インプレッション
マイクとエミリーが交互にヴォーカルを取り、悲しみとハードさが融合されていて、このアルバムの中では一番、チェスター時代のリンキン・パークらしい曲です。エミリーに代わった新鮮味も感じられます。
前半は悲しみ、精神的疲労、自己不信・欺瞞のトーンが強いのですが、最後にはそのような状況であっても寄り添ってくれる人への感謝の言葉と、語り手が調子を取り戻したことを歌い締め括られます。
「良いことが起きていた場所に、時には悪いことは起こる」と繰り返し歌われるフレーズ。
「悪いこと」が時折現れても、日々の「良いこと」を失いたくない、手放したくないという希望が表現されているようでなりません。
どこかチェスターが亡くなった後のバンドの悲しみを反映しているようでありチェスターへの鎮魂歌のようでもあり、彼の死という「悪いこと」の悲しみと苦難というを、記憶に中の彼の「良いこと」を前向きにとらえようと表しているような.....
チェスターなしで新たなバンドの方向性を模索し、バンドがどのように前進しなければならなかった過程と今のバンドの意識が謳われているな気がします。
ただ後半のマイクのラップ部では感情がまだ混乱しているようなところと、
エミリーのヴォーカルが突然打ち切られて終わるような謎を残す曲でもあります。
それでも悲しさと寂しさの中で希望を見出そうして前身しようとする歌詞はこのアルバムの中では一番好きだな。
また下からリンキンパークのアルバム[From Zero]を全曲和訳してますので良かったら見てください。
Linkin Park (リンキン・パーク) カテゴリーの記事一覧 - 歌詞和訳 〜キラクにキママにマジメにホンヤク〜
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*1::make up 作り出す、考え出す、うまくごまかして作る、作り話をする、話をでっち上げる、捏造する、細工する<by 英辞郎>
*2:take a shot 試みる、やってみる <by 英辞郎>
*3:eager しきりに~したがる、~を切望した <by 英辞郎>
*4:plot 〔物語・小説・劇などの〕筋、構想 <by 英辞郎>
*5:spine 〔動物・植物の〕とげ、針 <by 英辞郎>
*6:intimate 親しい、親密な <by 英辞郎>
*7:delirious せん妄状態の、意識が混濁した、狂乱状態の、無我夢中の <by 英辞郎
*8:empathy 共感、感情移入 <by 英辞郎>
*9:even though ~であるけれども、~であるにしても、~にもかかわらず <by 英辞郎>