歌詞和訳 〜キラクにキママにマジメにホンヤク〜

洋楽ときどき邦楽。好きな歌の和訳に歌の解説とエピソードを。思い出も添えて。

【祝!来日公演・歌詞和訳】Sharks - Imagine Dragons

今日はImagine Dragons (イマジン・ドラゴンズ)Sharks (シャークス)を紹介します。

歌詞と和訳だけ見たい方は下の目次の「歌詞/和訳」クリックしてください。

 

Mercury - Acts 1 & 2

ザ・トラック・オブ・ザ・デイ

  • 曲名: Sharks (シャークス)
  • バンド名: Imagine Dragons (イマジン・ドラゴンズ)
  • 収録アルバム: Mercury – Acts 1 & 2 (マーキュリー・アクト1&2) 
    *Track Disk2-3
  • アルバムリリース日:2022年7月1日

 

Imagine Dragons (イマジン・ドラゴンズ)は、ネバダ州ラスベガス出身の2009年に結成されたアメリカのオルタナティヴ・ロック・バンドです。

イマジン・ドラゴンズ、12月に来日公演ありますね!
あと1ヶ月を切りジワジワ実感が湧いてきます。

ということでLOOM ワールドツアーで演奏している曲をピックアップして和訳していきます。

 

最新アルバム[LOOM (ルーム)]からは数曲紹介済なので、今日はその前のアルバム[Mercury – Act 2]から[Sharks (シャークス)]です。

タイトルは「鮫 (複数形)」ですね。
凶暴で海の猛者のような勇ましくも怖いようなイメージの大型の魚がタイトルですね。

なお英詞は"genius.com"から引用し、Apple Musicから補足しています。

和訳後の感想や曲のエピソードは歌詞の下に記載しています。


Imagine Dragons - Sharks (Official Music Video)

 

[Mercury – Act 2] について

[Act 1]は「死」をテーマとし、[Act 2]は再生をと、表裏一体となるテーマを持ちながらも2枚のアルバムが繋がりを持つ大作となっています。

[Act 1]は、孤独感や死を思わせるようなダークな歌詞が多いように思われますが、[Act 2]は再生をテーマにした前向きさを秘めた曲や、今の逆境をなんとかして良くして行くという意志を感じる曲が多かったです。


[Act 2]はよりクールな感触な曲もありますが、メロディの充実感が良かったです。

[Act 2]は1曲目の[Bones]から始まります。
「もう限界だ」「俺の骨身には魔法がかかっている」「この魂を感じている」「前へ進むんだ」と歌われており、[Act – 1]の内省的な歌詞からは前進していく意思が感じられます。

そしてダンのシャウトやラウドなギターが炸裂する[Blur]や[Take It Easy]等、明らかに曲の充実度が上です。

個人的には特に感銘を受けたのは、11曲目の[Ferris Wheels]。
[Act 1], [Act 2]を通して地味でスローな曲ですが、メロディがとても美しく、歌詞も抽象的ですがイマジナリーで綺麗なものになっています。

ただやはり[Act 2]のみをだけを聴くというよりも、あくまでも[Act 1]を聴いた後で、[Act 2]の良さが感じられるのはやはり2作通してアルバムトータル性があるからでしょう。

アルバム自体は今までのリリースしてきた過去作と比べると、全体的にキャッチーさに欠けて重さが全面に出てしまったのか、[Act 1]の[Enemy]のスマッシュ・ヒットはあったものの、アルバム・セールスはそれまでの作品より芳しいものではなかったようです。

ただ内省的というか精神的な部分に重きを置いたこの2枚組の大作はバンドの成長過程に重要な意味を持つアルバムだと思います。

 

歌詞/和訳

Title : Sharks
Producer : Mattman & Robin
Writer : Dan Reynolds, Wayne Sermon, Ben McKee, Daniel Platzman, Robin Fredriksson & Mattias Larsson


[Intro]
(Ha ha ha ha ha)

[Verse 1]
Trouble
Blood is in the rocky waters
Hide away your sons and daughters
Eat you alive
Levels
Better put your head on swivels *1

Dancin' with the very devil
Butter to knife

トラブル
海面の岩場に血が漂っている
子供たちを非難させろ
生きたまま食べられちまうからな
水平を保って
頭を回転させておいた方がいい
まるで悪魔と踊ってるようだ
バターをナイフに塗れ


[Pre-Chorus]
You think you're better than them
Better than them
You think they're really your friends
Really your friends
But when it comes to the end
To the end
You're just the same as them
Same as them (Ha ha ha ha ha)

お前は自分が彼らより優れていると思ってるよな
優れているって
彼らを本当に友達だと思っている
本当に友達だと
でも最後には
最後は
彼らと変わらない
彼らと同じなんだ


[Chorus]
So let it go, let it go
That's the way that it goes
First you'rе in, then you're out
Everybody knows
You're hot, then you're cold
You're a light in the dark
Just you wait and you'll see
That you're swimmin' with sharks

だから放っておきな、放っておくんだ
成り行きにまかせて
入ってきても、その後は出て行くだけ
誰もが知っていることだ
熱くなっても、それから冷たくなる
お前は暗闇の中の光のようなもの
そのうちわかるさ
お前はサメと一緒に泳いでいるんだと


[Post-Chorus]
He's comin' to get you
Woop, woop
He's comin' to get you, get
Woop

奴がお前を捕まえにくるぞ
そうだ!
奴がお前を捕まえにくるぞ
最高だろ!


[Verse 2]
Bubbles
Drownin', you're seein' doubles
Don't you let them see your struggles
Hidin' your tears
Crisis
Take advantage of your niceness
Cut you up in even slices
Prey on *2 your fears



溺れて、物が二重に見えてくる
彼らにお前の苦闘を見せるな
涙を拭くんだ
危機
お前の優しさを利用する
お前を均等に切り刻む
お前の恐怖を餌食する


[Pre-Chorus]
You think you're better than them
Better than them (You think you're better)
You think they're really your friends
Really your friends (Really your friends)
But when it comes to the end
To the end
You're just the same as them
Same as them

お前は自分が彼らより優れていると思ってるよな
優れているって
彼らを本当に友達だと思っている
本当に友達だと
でも最後には
最後は
彼らと変わらない
彼らと同じなんだ


[Chorus]
So let it go, let it go
That's the way that it goes
First you're in, then you're out
Everybody knows
You're hot, then you're cold
You're a light in the dark
Just you wait and you'll see
That you're swimmin' with sharks

だから放っておきな、放っておくんだ
成り行きにまかせて
入ってきても、その後は出て行くだけ
誰もが知っていることだ
熱くなっても、それから冷たくなる
お前は暗闇の中の光のようなもの
そのうちわかるさ
お前はサメと一緒に泳いでいるんだと

 

[Post-Chorus]
(My blood is pumpin') He's comin' to get you
(Don't take it from me) 
(My blood is pumpin') He's comin' to get you, get
(Don't take it from me)
(My blood is pumpin') He's comin' to get you
(Don't take it from me) 
(My blood is pumpin') He's comin' to get you, get
(Don't take it from me)

(血が騒いでる) 奴がお前を捕まえにくるぞ
(俺から奪わないでくれ) そうだ!
(血が騒いでる) 奴がお前を捕まえにくるぞ
(俺から奪わないでくれ)
(血が騒いでる) 奴がお前を捕まえにくるぞ
(俺から奪わないでくれ) 最高だ!
(血が騒いでる) 奴がお前を捕まえにくる、捕まえに
(俺から奪わないでくれ)


[Bridge]
Every time my heart is beatin', I can feel the recipe
I wonder if my day is coming, blame it on the entropy
My blood is pumpin', I can see the end is right in front of me
Don't take it from me, I could be everything, everything

Don't take it from me

My blood is pumpin', my blood is pumpin' (Sharks)
Don't take it from me, I could be everything, everything

俺の心臓が鼓動するたび、どう料理しようか思いつく
その日が来てるのか、無秩序のせいにしてしまおう
血が騒ぐ、目の前に終わりが見える
俺から奪わないでくれ、俺は何にでもなれる、何にでも

俺から奪わないで

血が激っている、俺の血が激っている
俺から奪わないでくれ、私はすべてになれる、すべてに


[Chorus]
So let it go, let it go
That's the way that it goes
First you're in, then you're out
Everybody knows
You're hot, then you're cold
You're a light in the dark
Just you wait and you'll see
That you're swimmin' with sharks

だから放っておきな、放っておくんだ
成り行きにまかせて
入ってきても、その後は出て行くだけ
誰もが知っていることだ
熱くなっても、それから冷たくなる
お前は暗闇の中の光のようなもの
そのうちわかるさ
お前はサメと一緒に泳いでいるんだと


[Post-Chorus]
(My blood is pumpin') He's comin' to get you
(Don't take it from me) Woop, woop
(My blood is pumpin') He's comin' to get you, get
(Don't take it from me)
(My blood is pumpin') He's comin' to get you
(Don't take it from me)
(My blood is pumpin') He's comin' to get you, get
(Don't take it from me)

(血が騒いでる) 奴がお前を捕まえにくるぞ
(俺から奪わないでくれ) そうだ!
(血が騒いでる) 奴がお前を捕まえにくるぞ
(俺から奪わないでくれ)
(血が騒いでる) 奴がお前を捕まえにくるぞ
(俺から奪わないでくれ) 最高だ!
(血が騒いでる) 奴がお前を捕まえにくる、捕まえに
(俺から奪わないでくれ)

 

トラック・インプレッション

彼らの出身地のラスヴェガスのホテルやカジノを舞台に彼らが強盗を演じるゴージャスなMVとクールなビートと印象的で怪しげなメロディを持つ[Sharks]。

MVはストーリーが分かりづらいですがやたらとカッコよく雰囲気は抜群です。
ダン・レイノルズがカッコ良くレーザー光線を掻い潜りたどり着いた部屋で何かのレバーを引くと海に大きな噴水が巻き上がる。強盗シーンはどこだろう、あまり歌詞とは関係ないような気がしました.....


歌詞について[genius.com]に下記のことが書いてありました。

Imagine Dragons – Sharks Lyrics | Genius Lyrics

 

This song is focused on the perspective of another person being controlled by fake friends. The ‘Sharks’ resemble friends that are actually fake, and planning to emotionally backstab the person. The person the band is talking about’s self-esteem is very high, and they have a lot of confidence.

They are warning the person about the fake friends' plans of betrayal, bringing down their self-esteem and confidence. The metaphor of sharks also resembles the person being a fish in the sea, which sharks, or fake friends, eat, which in this case, take advantage of.

(以下、和訳)
この曲は、偽の友人に支配されている人の視点に焦点を当てています。「Sharks」は実際には偽の友人に似ており、その人を感情的に裏切ろうと計画しています。バンドが話している人の自尊心は非常に高く、自信に満ちています。

彼らは偽の友人の裏切りの計画についてその人に警告し、自尊心と自信を失わせています。サメの比喩は、人が海の中の魚であることにも似ています。サメ、つまり偽の友人は、その魚を食べ、この場合はそれを利用してしまいます。

そしてダン・レイノルズはApple Musicのインタビューこのようにも語っています。

I kind of wanted to find this middle ground that was like, “Death happens, and the world is filled with selfish people, but is there a way to kind of almost laugh at that, because it is inevitable?” 

All you can do is just smile and continue on, because thus is life, and that was the point. “Sharks”, the whole post chorus like, “He’s coming to get you. Woo. Woo,” like kind of laughing at it almost. I love the juxtaposition on songs that are dark, but also maybe a little funny, ironic, or self-aware.

(以下、和訳)
「死は起こるし、世界は利己的な人々で満ちている。でも、それは避けられないことだから、それを笑い飛ばす方法はないだろうか?」というような中間点を見つけたいと思ったんです。

できることはただ笑って、前に進み続けることだけ。それが人生であり、それがポイントです。「Sharks」のコーラス前で「奴がお前を捕まえに来る。ウー、ウー」という感じで、それを笑い飛ばしているような感じ。
暗い曲だけど、ちょっとおかしかったり、皮肉だったり、自意識過剰だったりする曲の対比が大好きです。

 

歌の主人公は自尊心が高く少し傲慢なところがある人間で、周囲の人達を軽く見ている節があるようで、そうした人に対して気を付けないと足元を掬われるぞと注意しているような歌かな。
自分が友達だと思っていた人をサメに例えて襲われる様子が怖いようだけどユーモアを交えてるところが面白い歌詞になってます。


また下からイマジン・ドラゴンズのアルバム他の和訳等がありますので良かったら見てください!

Imagine Dragons (イマジン・ドラゴンズ) カテゴリーの記事一覧 - 歌詞和訳 〜キラクにキママにマジメにホンヤク〜

 

最後まで見て頂きありがとうございました!

ではまた。

Mercury - Acts 1 & 2

Mercury - Acts 1 & 2

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*1:swivel スイベルで回転させる、旋回させる、クルクル回す<by 英辞郎>

*2:prey on ~を餌食[食い物・犠牲]にする、~を捕食する<by 英辞郎>