今日はImagine Dragons(イマジン・ドラゴンズ)の Take Me to the Beach(テイク・ミートゥ・ザ・ビーチ)です。
直訳すると、「私をビーチに連れてって」ですね。恋愛映画のタイトルみたいです。
歌詞を気にしなければ「コーラスパートがユニークで何を歌っているのか気になる」曲です。
はたしてどんな歌詞の曲でしょう。
歌詞と和訳だけ見たい方は下の目次の「歌詞/和訳」クリックしてください。
ザ・トラック・オブ・ザ・デイ
- トラック名: Take Me to the Beach(テイク・ミートゥ・ザ・ビーチ)
- バンド名: Imagine Dragons(イマジン・ドラゴンズ)
- 収録アルバム: LOOM (ルーム) *Track 4
- アルバムリリース日:2024年6月28日
イマジン・ドラゴンズは、アメリカ ネバダ州ラスベガス出身のオルタナティヴ・ロック・バンドです。
今日は2024年6月28日にリリースされた6枚目のオリジナル・アルバム[LOOM]から、4曲目の[Take Me to the Beach]です。
イマジン・ドラゴンズのサウンドは、ドラム・ベースでビートを強調させ、シンセを全面に出した軽やかなスタイルで、時折ラウドなギターが絡むところはありますがギター・バンドという印象は薄めで、そもそもロック・バンドなのかとも感じるくらいです。
彼ら自身も自分達の音楽がロックだとは全く拘ってないようです。
ただ圧倒的なフックのキャッチーさとメロディの良さ、独特の歌詞の世界とヴォーカルのダン・レイノルズの時に熱い熱唱が今の時代にロック・バンドとして人気を確立している理由だと思います。
特に前作[Mercury Act1&2]は、[Act 1]では死をテーマとし、[Act 2]は再生をテーマにするなど重めな作品ながらも歌詞やサウンド面でも幅を広げて個人的には大好きなアルバムでした。
ちょっと優等生感があり、現在のアリーナ・ロックの象徴のようなサウンドが時に批評家の餌食になりますが、今作は外野は気にせずにポップに振ってきて、伸び伸びと作った印象を受けます。
今のアメリカのロック・バンドでインティーバンド的なこ難しさがなく、これだけのコンテンポラリー性を持ち、今風なサウンドで、しっかりロックも感じて、何よりも曲も良いバンドはいないのではないでしょうか。
コールドプレイあたりが比較対象になりますが、それぞれのフロントマンである、クリス・マーティンの紳士的なイメージとダン・レイノルズのマッチョなイメージにイギリス・アメリカのバンドの違いが見えたりします。
そんなユニークで何か気なる曲を聴いてみます。
なお英詞は"genius.com"から引用し、Official Lyric Videoから補足しています。
Imagine Dragons - Take Me To The Beach (Official Lyrics Video)
歌詞/和訳
Title : Take Me to the Beach
Producer : Mattman & Robin
Writer : Dan Reynolds, Wayne Sermon, Ben McKee, Robin Fredriksson & Mattias Larsson
[Verse 1]
People-pleasin' planet
Got a million people sayin' how to plan it
I can no longer stand it
Gonna spend my days tellin' them to can it*1
Each and to their own
Got a salesman ringin' my phone
Tell me where to go
No, I don't wanna hear the down low
人々を喜ばせる惑星
計画の立て方とか話す奴らはたくさんいる
もう我慢できない
俺はそういうことをやめるように言い続けるよ
人それぞれだけどね
セールスマンが俺に電話をしてくる
どこへ行くのか教えてくれますかって聞いてくる
下品な話は聞きたくないんだ
[Pre-Chorus]
I owe
Nothin', not a penny, never wanna hear you preach*2
No,
あんたには何の借りもない
何の価値もないんだ、あんたの説明なんて聞きたくない
[Chorus]
(Take-take-take-take) Take me to the beach
you could have the mountains
you take the snow
it's way too cold*3
My heart is cold enough
push comes to shove*4
you could have thе mountains
I'll take the beach
ビーチに連れてってくれ
山でもいい
雪の降るところがいいのか
そいつは寒すぎるな
でも俺の心はもう冷たい
いざとなったら
山でもいいのか
でも俺はビーチに行くな
[Verse 2]
If you want it, comе and get it
Got a million people tellin' me they're with it
And they got me at my limit
And I'm tellin' you I never spare a minute
If you wanna keep on livin'
For the sucker that is tellin' you your limit
Gotta find out it's a gimmick
Can't nobody tell you how to live it
欲しかったら、手に入れてみろ
100万人が俺に同意している
そして俺の限界を知った
俺は1分たりとも時間を無駄にしないって言うんだ
生き続けたいなら
お前の限界を告げるバカどものために
それがギミックだと気付かなきゃ
誰もお前にどう生きろとか指示できない
[Pre-Chorus]
I owe
Nothin', not a penny, never walkin' on a leash*5
No
あんたには何の借りもない
何の価値もないんだ、繋がれて歩くなんてまっぴらだ
[Chorus]
(Take-take-take-take) Take me to the beach
you could have the mountains
you take the snow
it's way too cold
My heart is cold enough
push comes to shove
you could have the mountains
I'll take the beach
ビーチに連れてってくれ
君は山が良いのかい
雪の降るところかい
そいつは寒すぎるな
でも俺の心はもう冷たい
でもいざとなったら
君な山が良いのかい
俺はやっぱりビーチを選ぶな
[Bridge]
I'm better off alone*6
Like a rollin' stone
Turnin' off my phone
No one bringin' me down
Just give me some space
That sun in my face
And the days go on, and on, and on, and on (T-A-K-E, T-A-K-E)
俺は一人でいるほうがよっぽどいい
転がる石のように
携帯の電源を切り
誰も俺を落ち込ませたりはしない
ただ少しの間居場所をくれよ
太陽が降り注ぐ場所だ
そんな日が延々と続くんだ
[Chorus]
T-A-K-E, take me to the beach (Oh)
you could have the mountains (Have the mountains)
you take the snow
it's way too cold (It's way too cold)
My heart is cold enough (Oh)
push comes to shove
you could have the mountains
I'll take the beach (I'll take the)
Take me to the (I'll take the)
ビーチに連れてってくれ
君は山が良いのかい
雪の降るところかい
そいつは寒すぎるな
でも俺の心はもう冷たい
でもいざとなったら
君は山が良いのかい
俺はやっぱりビーチを選ぶな
連れてってくれ...
[Outro]
I don't have no friends, ask anyone (Ahh)
Got me 'til the end, my favorite one (Take me to the beach; don't, I'll take the)
I don't have no friends, ask anyone (Ask anyone)
Got me 'til the end, my favorite one (Take me to the beach)
俺に友達なんかいない、誰にも聞くなよ
俺をずっと虜にする、俺の好きな場所(ビーチに連れて行ってくれ、やめてくれ、俺は行く...)
俺に友達なんかいない、誰にも聞くなよ
俺をずっと虜にする、俺の好きな場所(ビーチに連れて行ってくれ、やめてくれ、俺は行く...)
トラック・インプレッション
「私をビーチに連れてって」と言う一昔前の映画のタイトルを少し勇ましく歌うコーラスパートが印象的なこの曲。
歌詞を追ってみると、いつもの生活から、そしてソーシャルメディア等のSNSの世界から抜け出してネット等の情報なんて気にせず、自分の好きなところで好きなように休暇を楽しもう! といったことをシニカルな視線を交えてユーモラスに歌っています。
旅行系サイトに登録すると嫌と言うほど広告メールが届いたり、SNSのどこが良かったという書き込みをくまなくチェックしたり、誰かと思ったらセールスの電話にうんざりしたり、そんなのもう沢山だという体験は誰でもしたことがあるでしょう。
いざ、旅行・バカンスとなるとネットや旅雑誌と睨めっこして計画を練り、それに沿って動くという事はもうやめて自分の好きなところで好きなようにのんびり過ごした方がいいんじゃね、と言うイマジン・ドラゴンズからの提案の曲ですかね。
海に行きたければ海に行け、山が好きなら山に行け、ウィンタースポーツが好きなら寒いけど雪山に行け、自分の好きなところで好きなように過ごして過ごすのが一番良い休暇だよ、と言う感じでしょう。
ダン(がメイン作詞なのかは分かりませんが)は海みたいですが、私は山ですね。
マイナスイオンを感じながら体を動かし汗をかきながら登った時に見ることができる山頂の景色、そして温泉にも入れるならばそれはもう最高です!
ではまた。
*1:can 〔~を〕やめる、〔~を〕終わりにする [その場にそぐわないことをやめるときに使う)] <by 英辞郎>
*2:not a penny 一銭の価値もない、何の価値もない
*3:way too あまりに、はるかに、すごく <by 英辞郎>
*4:If [When] push comes to shove 必要なら(ば)、いざとなったら、いよいよとなれば <by 英辞郎>
*5:on leash 綱[ひも]につないで <by 英辞郎>
*6:be better off 《be ~》〔~した方が〕もっと良い状態になる、一層暮らし向きが良くなる[向上する]、いっそう楽[安楽・裕福・幸せ]である <by 英辞郎>